日本海側を中心に、この冬は降雪量が例年を上回るほど多く、高速道路での立ち往生など積雪によるハプニングも増えている。ひと晩で降り積もる雪の量も相当なもので、朝の通勤時には自宅やカーポート付近、クルマに積もった雪を除雪してからの出発となる。これは結構な手間がかかる上に寒さに耐えながらの作業は辛いものだ。
トラックやバスなどの屋根など高くて大き過ぎるヤツはともかく、乗用車の雪はドライバーひとりで除雪できないほどの作業ではないハズ。しかし、クルマに積もった雪を完全に除雪せずに走っているクルマを見かけることは、珍しくはない。
首都圏でけっこうな積雪があると、視界を確保するために窓部分だけ除雪して、あとは放っておいても溶けるからと、クルマに乗り込み走り出してしまうドライバーを見かけることもある。通勤や買い物など目的は違えど、時短を図ろうというのは、忙しい現代人の生活ぶりを表していると言えるのではないだろうか。
けれども雪を載せたままのクルマを走らせることは、実は決して褒められた行為ではない。それどころかデメリットはあるし、さまざまな危険性をはらんでいるのだ。
文/高根英幸
写真/Adobe Stock(Philipimage@Adobe Stock)
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