47年ぶりにフルモデルチェンジ! ロシア生まれのラーダ・ニーヴァが生き残っている理由

■ロシア国内市場でラーダはどれくらい売れているのか?

ロシア国内ではラーダブランドのモデルは人気が高い。最近ではトヨタのRAV4が、販売を伸ばしている(出典/AUTOSTAT)
ロシア国内ではラーダブランドのモデルは人気が高い。最近ではトヨタのRAV4が、販売を伸ばしている(出典/AUTOSTAT)

 ロシア国内のマーケットに目を転じると、国内メーカーとしてはラーダが“一党独裁”のトップの座にある。

 2020年12月のロシア国内での販売台数を見ると、ラーダ・ニーヴァ・レジェンドは12位に位置するとはいえ、1位はラーダのコンパクトカーであるグランタ、2位も同ブランドのミドルクラスモデルのヴェスタが占める。

 これに韓国メーカーの起亜(キア)のコンパクトカーであるリオ、現代(ヒュンダイ)のコンパクトSUVのクレタ、5位に欧州勢としてフォルクスワーゲン ポロと続き、8位にトヨタRAV4などとなり、ラーダを除いていずれもロシアでの現地生産車で占められている。

 最後にニーヴァの価格を確認しておくと、ロシア国内で約50万~60万ルーブル(日本円で約85万~100万円)、ロシア国民の平均年収額の70万ルーブル(約110万円)よりも高めの設定となっている。

 ちなみに、日本の並行輸入業者では装備類を豊富に追加した状態で、諸経費など込みで300万円オーバーといったところだ。

 とはいえ、このようなクルマの価格の意味は個人の趣味と価値観、最終的には所有したいという気持ちの強さに依るところが大きい。

 加えておけば、ラーダ・ニーヴァが生き続けている理由として思い浮かぶのは、機能・デザインについてコンパクトでシンプルという商品コンセプトが、あらゆる工業製品に関して魅力的に映るケースが多いということだろう。

2020年1月に改良を受けたラーダ4×4がデビュー。その後、ニーヴァの名を復活させたうえで“レジェンド”のサブネームを加え「ニーヴァ・レジェンド」とした(写真は5ドアモデル)
2020年1月に改良を受けたラーダ4×4がデビュー。その後、ニーヴァの名を復活させたうえで“レジェンド”のサブネームを加え「ニーヴァ・レジェンド」とした(写真は5ドアモデル)


■ラーダ・ニーヴァ・レジェンド 3ドア(カッコ内は5ドア仕様)
全長×全幅×全高:3640(4140)×1680×1640mm
ホイールベース:2200(2700)mm
エンジン排気量:1690cc
エンジン形式:ガソリンSOHC直列4気筒
最高出力:61ps/5000rpm
最大トルク:129Nm/4000rpm
駆動方式:フロント縦置き フルタイム4WD
トランスミッション:5速MT(副変速機付き)
サスペンション:前:独立 ウィッシュボーン式/コイルスプリング
後:固定 5リンク式/コイルスプリング
乗車定員:4(5)名
車重:1285(1425)kg
最低地上高:200mm
最高速度:142(137)km/h
0―100km/h:17.0(19.0)秒

【画像ギャラリー】ラーダ・ニーヴァのようなモデルチェンジの少ないクルマってどれだ!?

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