■6代目モデル(2008年、Z34型)
2008年に登場した現行型となる6代目フェアレディZは5代目モデルからキープコンセプトでのフルモデルチェンジだったが、ホイールベースを100mm短縮し、全長が短くなったことも大きな特徴だ。
エンジンは前年となる2007年登場の2代目スカイラインクーペでデビューした、出力制御をスロットルバルブではなく吸気バルブのリフト量で行うことで出力と燃費を向上させたVVEL機構を採用した3.7リッターNAのVQ37VHR(標準モデルで333馬力&37.2kgm)を搭載。
なお、よりスポーティなニスモに搭載されるVQ37VHRは355馬力&38.1kgmにパワーアップされている。
また、現行型6代目フェアレディZのパワートレーンでは7速ATの搭載や、6速MTではシフトダウンの際に回転を合せるためのブリッピング(空吹かし)をクルマが行ってくれるシンクロレブコントロールを世界初採用した点も話題となった。
現行型6代目フェアレディZはニスモやコンバーチブルの追加はあったものの、現在コンバーチブルはラインナップ落ちしており、大きな改良はなく、小規模な改良を繰り返しながら現在も販売されている。
■次期型7代目モデル(2022年?、Z35型)
昨年9月に突如発表された次期型となるフェアレディZのプロトタイプは、まず初代フェアレディZのフロントマスクやシルエット、4代目フェアレディZのテールランプを思い出させるエクステリアと液晶メーターを使うなどした近代的なインテリアが目を引く。
プラットホームは現行型6代目モデルのものを引き継ぐ模様で、設計時点の古さは否めないにせよ、各部の改良により運転する楽しさを高次元な速さで両立するに違いない。
搭載されるエンジンもV6ツインターボということしか公表はされていないが、ビッグマイナーチェンジ後の現行スカイラインに搭載されるGT-Rのエンジンの排気量を縮小し直噴化したVR30DDTTとなるのが確実だ。
スカイラインの標準(304馬力)と400R(405馬力)のようにチューニングが異なるものを設定する可能性も十分ある。
■まとめ
次期モデルのプロトタイプが発表された際の注目の高さからも分かる通り、やはりフェアレディZは日産にとってGT-Rと並ぶシンボルである。それだけに次期モデルの登場は待ち遠しく、次の情報公開を楽しみに待ちたいところだ。
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