ホンダ八郷社長からバトンタッチ! どう変革期を乗り切る!? 新社長でホンダは変わるのか!?

■新たなホンダ三部体制、倉石副社長が留任する意味とは?

 ということで三部さんです。社長交代会見で三部さんは倉石誠司副社長がそのまま留任する理由を問われ「倉石副社長と同じ方針です」とコメントした。

 八郷さんの方針のたたき台を作ってきたと言われる(この件、ホンダ関係者なら誰でも知っていること)倉石さんと考え方が同じだということであれば、現在の流れは変わらないと言うこと。

2021年4月1日付けで新社長に就任する三部敏宏氏。2019年に本田技術研究所社長に就任、2020年にはホンダの専務取締役に就任し、現在に至る
2021年4月1日付けで新社長に就任する三部敏宏氏。2019年に本田技術研究所社長に就任、2020年にはホンダの専務取締役に就任し、現在に至る

 三部さん、どんな経歴なのか? ホンダという企業、技術系はエンジン屋さんが最も強い。歴代社長を見ても車体の伊東孝紳さんまでずっとエンジン屋さんだった。ちなみに八郷さんも車体です。「カーボンフリーへ向かう時代にエンジン屋さんが社長になるの?」みたいな声は、ホンダや関連企業から多く出ているそうな。

 もう少し詳しく調べると、三部さんはエンジン本体じゃなく補機(エンジンに付随するさまざまな機器の担当)をやってきた。エンジン屋さんの中じゃ苦労させられる部門だったりする。強いエンジン屋さんと同じ部門ながら、エンジン屋さんを冷静に見て来たと考えていいんじゃなかろうか。個人的には大いに期待してます。

 むしろ課題は、倉石副社長の経営方針にあると思う。直近の世界の流れを見ると、量産効果によりコストダウンして行く流れ。スケールメリットを出していこうということです。けれど八郷&倉石体制は小さい規模の会社に分けた。スケールメリットの反対ですね。日本での価格が常識外れに高価になったのは、独立採算にしたためだ。

 絶好調のトヨタを見ると、例えば『RAV4』でいえば世界すべての販売状況を考えている。『ヤリス』も『ランクル』も同じ。ホンダの考え方は、強いトコロは強いが、弱いトコロについちゃドンドン厳しくなっていく。三部さん、倉石さんと同じ考え方だと言っているので少しばかり心配してます。クルマ好きとしてはホンダみたいな会社が元気になって欲しいと願う。

 一方、4月から宣伝予算を半額にするそうな。TVや大手メディアからすれば収入半分になるという大打撃。おそらく手強い敵をたくさん作ると思う。そもそもホンダを無視するようになるでしょうね。自動車関連メディアは以前から宣伝予算など回ってきていないので、魅力的なクルマさえ出てくれば変わらず応援していきます。

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