マツダに激似?? 新型ヴェゼルは最新SUVトレンド「全部乗せ」!?

マツダに激似?? 非四駆を訴求?? 新型ヴェゼルは最新SUVトレンド「全部乗せ」!?

 2021年4月の発売開始まであと1か月を切ったホンダのSUV「新型ヴェゼル」。

 全面刷新したエクステリアやインテリア、主要装備や新採用したアイテム、新たなグレードなどが発表されているが、特にエクステリアデザインに関して、賛否両論さまざまな声が上がっている状況だ。

 本稿では、新型ヴェゼルに関して、いまわかっている情報をもとに、SUVの最新トレンドをみていきたいと思う。

文/吉川賢一 写真/HONDA、TOYOTA

【画像ギャラリー】北京モーターショー2020にて初公開した量産EV「Honda SUV e:concept」と新型ヴェゼルを見比べる


マツダに激似!? 新型ヴェゼルのデザインに見る最新トレンドとは?

2021年2月18日に世界初公開された新型ヴェゼル。同年4月に販売開始予定

 新型ヴェゼルは、現行モデルに対し、ボディ全体のプロポーションを大きく変えてきた。

 現行型のヴェゼルは、フロント部がなだらかに傾斜するノーズであったが、新型では切り立った形状とし、ボディ同色のグリルも採用した。これが「マツダ車そっくり」との指摘をされている。筆者も初めて見たときには「あっ……」と思ってしまった。

 しかし、2020年11月にビックマイナーチェンジでフェイスリフトをおこなったオデッセイも、ノーズ高を旧型よりも上げて、かつ六角グリルを採用していることから、ブランド共通の「顔」として、新型ヴェゼルでもこれを取り入れた、ということなのだろう。

2020年11月にビックマイナーチェンジでフェイスリフトを行ったオデッセイも、ノーズ高を旧型よりも上げ、かつ六角グリルを採用 押し出しの強いフロントエンドへとチェンジしている

 また、2020年9月末に行われた、中国北京モーターショー2020にて、ホンダが世界初公開した量産EV「Honda SUV e:concept」のデザインが、新型ヴェゼルのデザインとそっくりだ。

 これに、オデッセイで取り入れた六角グリルを装着したら、新型ヴェゼルになる、というのはわかる気がする。他社車に似てしまったのはもったない限りだが、もともとのデザインコンセプトは明確だったのだ。

 しかしそもそも、すでにマツダや他社がとりいれていたような「切り立ったノーズに多角形グリル」をアイコンにした経緯には、ホンダのよみの甘さがあるかもしれない。

 もうひとつ、「トヨタ車に似ている」とされている、左右連結のテールランプに関してだが、これはトヨタ車に限らず、最近の国産SUVに多く使われているものだ。

 ここ数年SUVへ採用例だと、エクリプスクロス(マイチェン前)、ハリアー、レクサスUX、アリア、ライト自体は連結していないがヤリスクロスも似たデザインだ。

 海外メーカーでも、ポルシェカイエンクーペ、アウディQ8など、だ。これが今のトレンドであり、デザインの引き出しのひとつを持ってきた、ということであろう。

クーペSUV的なシルエット最新トレンドに合わせて進化

左右連結のテールランプは、今のデザインのトレンドとなっており、国外SUVに多く採用されている

 「クーペSUV」とは、リアにかけてルーフを下げ、リアドアに傾斜をつけて寝かせたSUVのこと。ウィンドウの縦方向の高さを抑えて、キャビンを小さく見せるのが特徴だ。

 国産のクーペSUVの代表格と言えば、トヨタ ハリアーだ。ハリアーはこの手のデザインを2代目あたりから採用しており、こうしたクーペSUVの流れを作ったクルマである。ほかにも、国内のモデルでいえば、CX-30などが「クーペSUV」と表現される。

国産のクーペSUVの代表格ハリアー リアエンドにむけてなだらかに落としたデザインが特徴的

 海外メーカーを見れば、ポルシェ カイエンクーペ、BMW X4、メルセデスベンツ GLCクーペ、アルファロメオ ステルヴィオなど、この手のクーペSUVはたくさんある。

 このクーペSUVこそが、いま最先端のトレンドだ。現行型よりも大きく傾斜させたリア部分も、荷室容量は旧型に対し、「ほどんど変わっていない(数字は未公表)」というホンダ広報のアナウンスなので、使い勝手も考え抜かれているのだろう。

 新型ヴェゼルはこの方程式に乗り、なだらかなルーフラインを描いたキレイなクーペSUVスタイルとなっており、直感的には、「いいじゃないか!」と思える。

次ページは : SUVなのに四駆ではなく「前輪駆動」推し