新型投入も好敵手ルーミーは強し!ソリオはその牙城を崩せるのか!?


 2021年1月の販売台数は、トヨタ『ルーミー』が1万939台、スズキ『ソリオ』が5446台と2020年12月に新型を投入したものの、その差は大きくついている。

 この差には、少なからずこれまで苦戦はしながらも販売台数に加わっていた、フルハイブリッドモデル廃止の影響もあるのではないだろうか?

 登録車クラスのライバルとして、ガチンコで相対することになることになるこの2台。ソリオがルーミーの牙城を崩すために必要な物とは何か? 現状の戦況と、ライバルに比肩するために求められるものについて考察していきたい。

文/渡辺陽一郎
写真/編集部

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■今、スライドドア付きのコンパクトトールワゴンが人気!

 コンパクトカーは人気のカテゴリーで、国内で販売される乗用車の26%を占める。軽自動車を除いた小型/普通乗用車に限れば40%に達する。

 今は安全装備や運転支援機能の充実もあってクルマの価格が高まり、直列4気筒2Lエンジンを搭載するミニバンやSUVの売れ筋価格帯は、270~330万円に達する。200万円以下のクルマを探すと、主力はコンパクトカーと軽自動車だ。クルマの値上げにより、コンパクトカーの販売比率が以前よりも増えた。

 コンパクトカーは、全高が1550mm以下の車種と、それ以上の車種に分けられる。全高が1550mm以下のトヨタ『ヤリス』、ホンダ『フィット』、日産『ノート』、マツダ『マツダ2(旧デミオ)』などは、立体駐車場を使いやすく価格も少し安い。

 全高が1550mm以上の車種は、トヨタ『ルーミー』/ダイハツ『トール』/スバル『ジャスティ』の3姉妹車と、スズキ『ソリオ』/三菱『デリカD:2』だ。以前は日産『キューブ』などもあったが、今は廃止されている。これらのコンパクトカーは、全長を3700~3800mmに抑えた5ナンバー車だが、全高は1700mmを超えるから、ボディサイズの割に車内が広い。後席を畳むと、自転車のような大きな荷物も積める。

コンパクトカーだが全高は1700mmを超え、自転車のような荷物も積み込める

 後席側のドアはスライド式で、売れ筋グレードには電動開閉機能も備わる。子供や荷物を抱えた状態でも、開閉操作が可能だ。開閉時にドアパネルが外側へ大きく張り出さないから、狭い場所でも使いやすい。

 このように背の高いコンパクトカーは、2列シートでも、ミニバンに似た実用性を発揮する。子育て世代にも適するため、高い人気を得た。

■トヨタ『ルーミー』、実はヤリスより人気

 特に販売の好調なトヨタ『ルーミー』は、2020年10月と2021年1月の登録台数が1万台を超えた。

 ちなみに小型/普通車の登録台数1位は、日本自動車販売協会連合会の発表ではトヨタ『ヤリス』とされるが、この数字は「ヤリス+GRヤリス+ヤリスクロス」を合計したものだ。『ヤリスクロス』はSUVだから、一般的には別の車種として認識されている。

 そこで別々に算出すると、ヤリス(GRヤリスを含む)、ヤリスクロスともに、2021年1月の登録台数は1万台を下まわった。つまりルーミーは、2021年1月には、実質的に小型/普通乗用車の登録台数1位になっている。

『ルーミー』は実質的に小型車 / 普通乗用車の登録台数第1位であり、それを後押ししているのはトヨタの販売店統合だという

 今までの経緯を振り返ると、ルーミーの販売ランキング順位が高まったのは、2021年10月以降だ。トヨタの販売店は、2020年5月に全店が全車を扱う体制へ移行した。そのために姉妹車のルーミーとタンクを両方とも用意する必要はなくなり、2020年9月のマイナーチェンジでタンクを廃止している。全店でルーミーを売るようになり、タンクの需要も上乗せされて、登録台数が急増した。

 2021年1月のルーミーの登録台数は1万939台で、前年の1月は「ルーミー:6193台+タンク:4893台=1万1086台」だった。1年前に比べて、姉妹車を削りながら、登録台数はほとんど減っていない。この息の長い人気も注目される。

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