■雪上を走ってもバランスのよさを実感!
それはとにもかくにも、鼻先がかなり軽快に仕立てられているから。軽量、コンパクトに作られたからこそ、いまのシャシー性能があるといっても過言じゃない。しなやかな走りとスポーツカーのような軽快さが同居するその仕立てはなかなかだ。
そのバランスのよさを実感したのは雪上を走った時のことだ。これは正確に言えば自分のクルマではなく、テストコースでの話なのだが、そこで全開試乗してみるとフロントタイヤがとにかく路面を離さないのだ。
ステアリングが最後の最後まで効くイメージで、リアがわずかに滑りながら狙ったラインをトレースして行くのだ。滑り過ぎればスタビリティコントロールが働き、安全性が担保されたうえでその動きをあえて出しているような感覚がある。
アクセルを開ければリアにも積極的に駆動が流れ、アクセルで向きを変える感覚もある。これがワゴンなの? あまりに走れるところにうっとりするほどだった。
■都市部だと9km/L台になる燃費は気になるところ
こうして目がハート状態は3カ月ほど続いたが、慣れてきたら気になる部分が出てきたのも事実。その最たるものが燃費だ。
CB18型エンジンはリーン燃焼も行い……、と聞いていたのだが、その領域を使うことになるシーンにあまり出会っていないのか、都市部で使っていると9km/L台に突入することもしばしば。最高平均燃費は13.2km/Lを記録したこともあるが、それは慣らし中の高速一定走行でなんとか叩き出した数値だった。現実的なところでは11km/L台といったところだ。
爽快に走れてしまうだけに、これは仕方がないところかもしれないが、やはりゆくゆくはハイブリッド? エライのはレギュラーガソリン指定だったことだが、それでも燃費はやっぱり改善して欲しい項目だ。
■不満も見えてきたがおおむね満足だ!
日常的に使っていて気になるところは、駐車時の支援があまり感じられないことだ。カメラも存在するのだが、右側にはなく、例えば駐車チケットを取るような状況で右側の縁石に目一杯寄せるのは躊躇してしまうほど。
日産のアラウンドビューモニターに代表される俯瞰でクルマを見られるような仕上がりにしてもらえたら扱いやすいと思う。リアカメラと左前方を眺めるだけのカメラでバックをするのはどうにも不安。最近では使い続けて何とか慣れてきたが、慣れが必要だというシステムという時点でちょっと物足りない。
このように少しずつ不満が出てきた我が家のレヴォーグだがおおむね満足している。その証拠が、すでにオドメーターは3000kmをオーバー。ほかにもクルマはあるのだが、ついついコチラに乗って出かけてしまう。
ちょっとペースが早すぎてあっという間に古くなってしまいそうだが、それも仕方なし。なにせ「すべての移動を感動に変えるクルマ」なのだから。
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