異端の名車「RS」!!  “史上最強のスカイライン”はどのように生まれたのか?

■”史上最強のスカイライン”2000ターボRSが誕生

1983年8月にマイナーチェンジを受けた後期型はグリルレスのデザインが特徴的で、鉄仮面と呼ばれた。写真は1984年2月登場の2000ターボインタークーラーRS-X(通称ターボC)
1983年8月にマイナーチェンジを受けた後期型はグリルレスのデザインが特徴的で、鉄仮面と呼ばれた。写真は1984年2月登場の2000ターボインタークーラーRS-X(通称ターボC)
RSターボCに搭載された2L、直列4気筒のFJ20E・T型DOHCエンジン。最高出力は205ps/25.0kgmとライバル車を圧倒
RSターボCに搭載された2L、直列4気筒のFJ20E・T型DOHCエンジン。最高出力は205ps/25.0kgmとライバル車を圧倒

 1983年2月、第2弾としてターボで武装した「2000ターボRS」を仲間に加えた。ギャレット・エアリサーチ社のT03型タービンを装着したFJ20E・T型エンジンは、グロス190ps/6400rpm、23.0kgm/4800rpmを絞り出す。

 トランスミッションは改良型の5速MTだ。カタログに使われたキャッチコピーは「史上最強のスカイライン」と、過激なフレーズだった。

 8月にマイナーチェンジを行い、薄型ヘッドライトにグリルレスフェイスの顔立ちとなっている。これが通称「鉄仮面」だ。また、パワーステアリングやパワーウインドウ、カセットコンポ、電動ランバーサポートなどを追加した豪華仕様のターボRS-Xも誕生する。また、3速ATの2000RS-Xも加わった。

 そして1984年2月には最終型へと進化し、空冷式インタークーラーを追加した。これが「RSターボC」だ。圧縮比を8.0から8.5に高め、過給圧も0.46 kg/㎠から0.53kg/㎠に高めている。最高出力はグロス205ps/6400rpm、最大トルクも25.0kgm/4400rpmに向上し、ライバルたちを圧倒した。

 RSターボCは低回転域から厚みのあるトルクを発生し、扱いやすさを増したが、アクセルを強く踏み込むと凶暴な狼に変身して刺激的な加速を見せつける。

 R30スカイラインはシルエット・フォーミュラでレース界にカムバックし、ターボRSの登場後はワークス体制でレースに復帰している。直列6気筒エンジンと比べると振動は大きかったし、騒々しいなど、ガサツな印象だ。

 だが、この荒々しさ、猛々しさを人間臭いと感じた人も多かった。だから今も熱狂的なファンに愛され続けている。

【画像ギャラリー】ジャパンからRSターボCまで! 熟成を重ねた硬派なスポーツセダン 日産スカイラインの歴代モデルを見る

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