苦境のケータハムを買収したのは日本企業だった! エンスーにはうれしいニュースとなるのか!?

■セブンの魂を理解する? VTホールディングスという会社

 VTホールディングスというのは、ホンダや日産の新車ディーラーを中心に、レンタカーのほか、自動車に関する事業を多角的に展開し統括する持ち株会社だ。前身の「ベルノ東海」から2003年に現在の社名に変更した。エスシーアイは、その傘下で長らくケータハムの日本正規輸入元を務め、着実に日本でのケータハムファンを増やしてきた実績がある。なお、2009年~2014年にかけては、同じく傘下のピーシーアイがケータハムの日本総輸入元となっていた。

 今回のM&Aは、ケータハムの経営陣からエスシーアイを通じて、親会社であるチューングループがケータハムの譲渡(売却)を考えており、長きにわたるビジネスパートナーであり、少量生産スポーツカーへの価値観について共有できているVTホールディングスによる買収の打診があったのを機に進展。

 VTホールディングス/エスシーアイとしては、国内外の順調な受注状況はもとより、今後大きな変革期を迎える自動車業界にあっても、ケータハム社のような少量生産車メーカーの価値観や伝統は否定されるものではないと考え、買収にいたったという。

 また、VTホールディングス傘下には、ケータハムやモーガンを扱うエスシーアイのほかに、ロータスの正規輸入元であるエルシーアイや、Norton、Royal Enfield、Mutt Motorcycle ら2輪の3ブランドの正規輸入元を務めるピーシーアイがあり、英国発祥のスポーツカー、モーターサイクルブランドとの関わりが深いことも大きく影響している。

1960年代の前半とはいえF1に出走したこともある『セブン』。それをベースとして進化した車両に新車で400万円代から乗れるというのは、とても幸せなことかもしれない
1960年代の前半とはいえF1に出走したこともある『セブン』。それをベースとして進化した車両に新車で400万円代から乗れるというのは、とても幸せなことかもしれない

 VTホールディングスとしても、特徴的な車両である「スーパーセブン」は、ニッチなマーケットではあるものの、小規模自動車メーカーとして、安定的な販売実績があり、今後も一定の需要が見込まれることをはじめ、同社グループのオペレーションノウハウやマンパワーによって、品質改善や付加価値向上、収益の改善等の実現が見込まれることや、すでにイギリスへ進出し同国におけるビジネス経験を積んでおり、かつブレグジットに関してイギリス・EU間で合意に達し、その状況に一定の見通しが立ったこと、同社が関与することで、ケータハム「スーパーセブン」の安定供給体制を確立できると見込まれることなどを株式取得の理由として挙げている。

 VTホールディングス/エスシーアイ/ケータハムは、英国伝統のライトウェイトスポーツカーの価値観を未来にもつなぎたいという強い目的意識を持っており、自動車を取り巻く環境が激しく変化するこの時期においても、EV化を含めさまざまなプランを持って、その目的を実現したいと考えているという。

 これらによりセブンが、この先もさらなる品質向上をはたしつつ存在し続け、より不安なく乗れるようになることが期待できそうだ。

【画像ギャラリー】古きロータスの魂が息づく、セブン 160をじっくり確認!

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