日本の道に最適なコンパクトSUVならクロスビー
スズキ クロスビーは、コンパクトSUVである。5ナンバーのコンパクトSUVでは、トヨタ ライズが圧倒的販売台数で、3月には1万2272台を売り6位に位置する。対するクロスビーは、1977台で40位と大差がついている。
しかし、ライズと同じクルマでダイハツのロッキーは2578台の34位で、クロスビーはそれでも下回るが、大差というほどではない。
そうしたなかクロスビーを推す理由は、マイルドハイブリッドである点だ。本格的なハイブリッドと違い、モーター機能付き発電機(ISG)による回生と加速補助機能でしかないが、アイドリングストップからのエンジン再始動で上質さが加わる。
また、エコクールというスズキ独自のアイドリングストップ中の空調の持続性を高める機能を備え、一般的には信号待ちなどで30秒持つかどうかの空調性能を、1分近く維持し、エンジン再始動をさせにくくしている。
燃費性能自体は、WLTCで18km/L強とライズと差はないが、マイルドハイブリッドとはいえ電動化にともなうアイドリング中の持続性などをあわせると、総合的な実用性でクルマの価値を実感させるSUVである。
独特な造形の外観と、車体色の彩の豊かさ、前席のヒーター機能や座席の撥水表皮、荷室の汚れを拭き取りやすくした床など、改めてクロスビーに目を向けてみるのもいい。SUVの機能を使い尽くす意味で、日本の道に最適なコンパクトSUVの一台といえるのではないか。
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