RCカーレースに参戦してみよう!! タミヤチャレンジカップで腕試し

■オジサン達の朝は早い

壇上から特設コースを見下ろすと、レースの様子がよく分かる
壇上から特設コースを見下ろすと、レースの様子がよく分かる

 レース日のコースオープンは6時。カテゴリは、タミチャレGT、タミチャレM、タミチャレE、そしてオーバルレースが2クラスと、南足柄レーシングプロジェクト(以下MAP)独自レギュレーションのVTA(ビンテージ・アメリカン・トランザム)など、だ。

 今回、筆者は調子に乗って、タミチャレGTと、タミチャレEへダブルエントリしてしまった。

NISSANフォーミュラEチームのカラーリング(左は知人のマシン)を参考に、ホワイトとレッドのボディカラーに仕上げた筆者のマシン(右)
NISSANフォーミュラEチームのカラーリング(左は知人のマシン)を参考に、ホワイトとレッドのボディカラーに仕上げた筆者のマシン(右)

 MAPは、6時から10時までを練習時間としている。久々にRCカーを走らせる方もいれば、セッティングを次々と試したい方など、本番までにしっかり準備ができるようにとの運営側の配慮だ。筆者も、妄想で準備してきたセッティングを試しながら、本日の戦績の皮算用をしていた。

 レースは2回の予選を行い、タイム順に決勝のメイン分けがなされる。決勝では、各メインの1位が上位の決勝に勝ち上がる方式だ。練習が良くても、本番になると、どこかが壊れたり、調子が悪くなったりすることもある。そのため、敗者復活として、何度も走るチャンスがあるのはうれしい。

■「勝ち」を意識すると、とんでもない緊張が…

タミチャレEの4番手からスタートした筆者のマシン
タミチャレEの4番手からスタートした筆者のマシン

 年を重ねるにつれ、経験を重ねるからか、図太くなるからか、「緊張して手足が震える」なんてことは少なくなるものだが、レースが始まったとたん、とんでもない緊張が襲い掛かる。

 心臓はバクバクと脈を早め、プロポを持つ手は震え、膝もガクガク。場合によっては、軽くモモ裏をつることだってある(これは運動不足か)。

 友人が緊張している様子を見るのは、なかなか楽しいものだが、「勝ち」を意識した瞬間から、自分も同じようになってしまう。操作ミスで大回りしたりと、小回りしすぎてパイロンに乗り上げてひっくり返ったりと、なかなか思い通りにならない。完全に練習不足。

 タミチャレEは決勝4番グリッド。タミチャレGTは決勝Cメインの3番グリッドとなった。最後は良い結果でしめさせてくれ!! と祈る気持ちでレースに臨んだ。

■決勝メイン、大勝利か、それとも大撃沈か?!

途中までは調子が良かったのだが……
途中までは調子が良かったのだが……

 タミチャレEの決勝は5分間。フライングすれすれのスタートを決め、第一コーナーでの混乱を抜けだして、瞬間的に3位にあがる。両手と両足の震えが半端ないが、落ち着いたふりをして、周回を重ねていく。

 途中、友人に追い上げられ、サイドバイサイドになるも、当たり勝ちしたのは筆者の方。アナウンスの煽りを受けて、ますます緊張が高まる(名前を呼ばれると、緊張感が増す効果があるらしい)。

 中盤になって緊張がほぐれてきたところで、ペースが上がり、前との差を詰めていく。アドレナリンが全身の毛穴から湧いてくる感じがするほど、全開だ(アドレナリンは毛穴からは出ないと思うが)。

 結果、タミチャレEは4位でゴール。なおタミチャレGTはCメイン4位という成績だった。満足のいく成績にはまだ遠い。

■またすぐにでもレースに出たくなる!!

丁寧に作り、セッティングを煮詰めて仕上げたマシンでレースに出場する。レースを戦い終えた後にはより愛着が増し、次はもっと前で走らせたいという気持ちが沸き起こる
丁寧に作り、セッティングを煮詰めて仕上げたマシンでレースに出場する。レースを戦い終えた後にはより愛着が増し、次はもっと前で走らせたいという気持ちが沸き起こる

 だれでも最初は初心者から始まる。より間口を広げて、RCカーレースの楽しさを広げていくのが目標、という旨を、MAP主催者の矢野皇彦氏は言う。

 コロナ禍の影響もあり、RCカーが再び盛り上がりを見せている。特に、90年代のRCカーブームを体験した壮年層や、その子供たちが、こぞってRCカーを始めているようで、親子でRCカーレースに参加している姿も見るようになった。

 そうした流れを読み、タミヤは毎月のように、思わず手を出したくなる新型RCカーを新登場させている。また6月にも、最新作となる電動ツーリングカー、「TA08」を発売する予定だ。筆者もすぐに買い、またこうしたレースに参戦させていただくつもりだ。

 コロナ禍の影響で、本家のタミヤグランプリは参加規制が厳しくなっているが、タミヤチャレンジカップは地方各所で行われている。RCカーは、サーキットで走らせないと味わえない楽しさがある。興味のある方はぜひ、参加してみてほしい。

【画像ギャラリー】ドライバーはもちろん、メカニックもチーム監督も全部自分!! RCカーでレース体験!!

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