F1やWRC、スーパーGTなどに代表される「カーレース」。「レースを見るのが好き」というかたもいるだろうが、「自分もやってみたい」という憧れをもってレースを観戦しているかたも多いだろう。
しかし、例えば、レース参戦、となると、ジムカーナやサーキットでの走行会レベルであっても、クルマの改造や、サーキットまでの交通費や燃料代、グローブ・ヘルメットなどの装備品など、お金と時間がそれなりにかかる。「現実的じゃない」と、諦めている方も多いのではないだろうか。
実車のレースはなかなか難しいがRCカーであれば、レースの醍醐味を手軽に味わうことができる。必要コストは100分の1以下。
「ラジコンなんて」とバカにすることなかれ。自分で好きなようにクルマをセッティングし、自分で走らせる。あのレースの緊張感を自らが体験できる。クルマ好き・レース好きであれば、ぜひ一度体験してほしいと思う。
今回は、そんなRCカーレースの魅力をお伝えするため、筆者が1年程まえからお世話になっているRCレースプロジェクト「南足柄レーシングプロジェクト」主催による、「タミヤチャレンジカップ」への筆者の参戦の様子をレポート。
タミヤチャレンジカップとは(株)タミヤが協賛して全国各地のRC販売店が開催しているRCカーレースのことだ。通称タミチャレ。
RCカーをもっと盛り上げるため、RCカー、そしてレース参戦の醍醐味をお伝えできれば、と思う。
文/吉川賢一、写真/エムスリープロダクション
【画像ギャラリー】ドライバーはもちろん、メカニックもチーム監督も全部自分!! RCカーでレース体験!!
■レースは前日から始まっている!!
会場は、神奈川県南足柄市にある、廃校となった小学校の体育館。
RCカーレース用のカーペットを敷き、仕切り板を並べて、特設サーキットを作り上げている。土曜の朝から設営開始し、設営終了後は練習時間、翌日の日曜がレース日となっている(練習とレースとでは、周回方向が逆になる)、土曜の午前中から、みっちりと走り込みをする猛者も多い。
土曜の練習日はどんなクルマ(カーペットを痛めるバギーは除く)でも走行OKとしているので、ここだけ遊びに来てもらうのもOKだそうだ。なお、10分毎に入れ替え制(合図が鳴って交代となる)となっており、ちょっと待てば確実に走行できるという、お見事な運営だ。お客さんもマナーが良い方しかいない。
ちなみに参加人数は土曜が30人弱、日曜日が50人弱。参加層は、30年前のRCカーブームをリアルタイムで経験したような40~50代のオジサンがメインだが(筆者もその一人)、20代の若者たちも多くいる。
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