全国配備急増中!! 新型「移動オービス」速度取り締まり事情


■いよいよ全国展開し、すでに運用開始

 現在配備が確認されているのは神奈川県警、岩手県警、富山県警、秋田県警、大分県警など。この4月に入って運用開始された岩手県警は1台のみの導入で、県内各警察署からの要請に応じて随時取り締まりに稼働させていくという。

 また、神奈川県警では非公表ながら、目撃情報などからどうやら4台配備されており、こちらも各地域からの要請に応じて取り締まり機を運用していく方針だ。

 すでに昨年から配備されていた富山県警では県警公式ホームページにて、

「生活道路を対象として指定した「ゾーン30」において、可搬型オービスを使用した速度取り締まりを実施します」(原文のまま)

 と、情報を公開している。大分県警も同様で、公式ホームページで可搬型オービスの導入、運用開始を公開している。

富山県警では「可搬型オービスを使用した速度取り締まりを実施します」として、取り締まり場所と日時を公開している。現在6月上旬の取り締まり予定を公開中
富山県警では「可搬型オービスを使用した速度取り締まりを実施します」として、取り締まり場所と日時を公開している。現在6月上旬の取り締まり予定を公開中

 このほかにも北海道、埼玉、栃木、静岡、長野、岐阜、愛知、兵庫、島根、香川、宮崎の各道県警に配備または配備予定となっており、今後は全国に展開していくことが予測される。

 ちなみに本記事のメイン写真は2018年4月13日に神奈川県相模原市で実施された取り締まりの様子。

 写真にも写っているように、近隣には小学校があり通学路として使われる市道で、ここの制限速度は30km/h。県道の抜け道として使われており、交通量が多く、交通の流れも比較的速いという。

 神奈川県警交通指導課では、

「新型オービスで特に重点的に取り締まりを実施する場所は、地域住民の方が通学、通勤、買い物などで日常的に利用する道路です」

 としている。また、新型オービスを使用した速度取り締まりによって期待される効果としては、

「速度を抑制することで事故防止、あるいは万が一事故が発生した場合の被害軽減を期待します」

 とのこと。現時点での導入台数や今後の増備計画については非公表とのことである。

■制限速度30km/h以下の生活道路で活躍することに

 この「可搬型オービス」は東京航空計器製の「LSH-300」という型式の計測器で、見た目には路肩に固定される縦型オービスの小型版のような形態。

 速度計測はレーザー式(レーダー波ではない)となる。

 写真からわかるように(上記メイン写真参照)、三脚上に設置し、監視役の警察官1名での運用も可能となっている。

 通学路のような生活道路での取り締まりに大きな効果を発揮すると期待される。

 岩手県警に導入された可搬型も同型のもの。試験運用の実績から、このタイプが「制式」採用となったのか。

 具体的な取り締まりについては、現段階では詳細情報は不明ながら、従来の固定設置型オービスとは異なり、基本的には監視役の警察官がオービス近くにいて、違反車両を現認しているということもあり、30km/h制限の生活道路での運用においては、超過速度30km/h未満の「青切符相当の違反」でも積極的に検挙するということが考えられる。

 繰り返しになるが、生活道路での速度超過は特に重大事故に直結しやすい。取り締まりが強化される云々の理由ではなく、安全運転のためにも速度超過のみならず、重々注意を払った運転を心がけていただきたい。