人間は、外に出かければ靴が汚れるが、クルマは走ればホイールが汚れる。気づいたときにはホイールが真っ黒、なんて方も多いことだろう。
ホイールの汚れには、もちろん泥なども含まれるが、前後のホイールで汚れ方が違う、という場合は、ブレーキダストが主な原因だ。ブレーキパッドやブレーキディスク(ローター)が削れることで発生する粉であり、ブレーキをかけるたびにホイールの周囲に少しずつ付着していく。
よく観察すると、汚れの色は赤茶色であることが確認できる。金属が酸化することで生じるサビの色だ。
ブレーキダストによる汚れは、放っておくとそのままさらにサビが進行して落ちにくくなってしまうという、厄介な汚れであり、なんとか最小限に食い止めたいところ。また、クルマの用途によって、汚れ方は異なっていくる。本稿ではホイールが汚れる仕組みと対策について、ご紹介していく。
文:エムスリープロダクション/立花義人
写真:エムスリープロダクション、Adobe Stock、写真AC
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