気象庁は6月14日、「関東甲信越地方が梅雨入りしたとみられる」と発表した。平年より1週間遅く、ここ10年で一番遅い梅雨入りになったそうだ。
さて、梅雨の時期は、当然だが雨が多いため、クルマの運転もいつも以上に気を付ける必要がある。そして一番頭を悩ませるのはエアコンの正しい使い方だろう。
湿気が多くて蒸し暑く車内が曇った場合どうしたらいいのか? エアコンの温度設定を16度、18度、20度、はたまた25度とどの温度に設定したらいいのか? さらに内気循環、外気導入はどう使えばいいのかと、悩んでいる人は多いのでないだろうか?
そこで、梅雨時の正しいエアコンの使い方と、梅雨時期の晴れ間に行ないたいメンテナンスをモータージャーナリストの高根英幸氏が解説する。
文/高根英幸
写真/ベストカーweb編集部 Adobe Stock(トビラ写真/Daniel Je dzura@Adobe Stock)
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■梅雨時の正しいカーエアコンの使い方
梅雨時であっても、晴れの日は結構車内の温度は上がる。そのため冷房の利きを強めたいからと、内気循環モードにしている人も少なくない。一時的な使い方であれば、これは非常に効果的だ。
しかしクルマの空調の基本は、外気導入であることは覚えておきたい。それは近年のクルマが静粛性のために密閉性を高めていることもあり、換気しないと車内のCO2濃度が上がりやすいからだ。
車内のCO2濃度が上昇すると、頭痛やめまい、眠気など運転に支障が出る症状が現われることもある。高級車のオートエアコンはPM2.5センサーをダクト内に内蔵して、汚れた外気を検知すると自動的に内気循環に切り替わり、しばらくすると再び外気導入に戻ってくれるオートモードを備えている。したがってオートモードか外気導入をデフォルトとしておくことだ。
コロナ禍であっても乗員が自分1人であれば、密ではないので窓を開けてまで換気する必要はない。それでも窓を開けて換気したい人は好きにすればいいだけだ。
何名か乗車するなら、外気導入の風量を上げてやればいい。そしてリアドアのウインドウを少し開ければ、換気は十分だろう(もちろんマスクは着用することだ)。
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