雨の降る日のドライブは何かと気を遣うものです。水しぶきで前は見えにくいし、濡れた路面は滑りやすく、ブレーキをかけても晴れの日のようには止まれません。
そこで注目したいのがCHRONICLE RV(クロニクル アールブイ)。このタイヤは ブリヂストン タイヤオンラインストア限定販売のミニバン専用タイヤです。低燃費性能と高い雨天路性能、さらに偏摩耗を抑えることで長持ち性能を引き上げ、さらにミニバン特有の車重の重さや重心の高さに対応した設計を盛り込んでいるタイヤなのです。
CHRONICLE RVとはどんなタイヤなのか? 詳しく解説していきましょう。
文:梅木智晴(ベストカー編集委員)/写真:奥隅圭之
滑らかな走り出しで燃費に貢献するタイヤ
CHRONICLE RVはミニバン専用としたことで、設定サイズを185/65R15から235/50R18の10サイズに絞り込んで、性能をより先鋭化させるとともにオンライン専用販売としてリーズナブルな販売価格としています。
CHRONICLE RVをひと言でいうなら「替えてすぐにわかる乗り味のしっかり感と燃費のよさ。長く使って実感する雨の日の安心感」ということになります。
トヨタノアに205/60R16のCHRONICLE RVを装着して走り出すと、“スー”っと滑らかにクルマが走る感覚。これは転がり抵抗が小さいタイヤの特徴です。CHRONICLE RVはすべてのサイズで「タイヤラベリング制度」と呼ばれる、タイヤ業界団体(JATMA)が定めた厳密な試験によって認定される転がり抵抗レベルで「AA」を取得しています。これは上から二番目のグレードで、最上位グレードの「AAA」はごく限られた、低転がり性能に特化したタイヤの限られたサイズでやっと獲得できる超難関。「AA」はかなりの高性能と言えるのです。
ところで、この「転がり抵抗」が小さいことでどのような効果があるのかというと、燃費性能です。タイヤはゴムでできていて、走ることでゴムが撓んでそれが抵抗となるのです。この抵抗のことを「転がり抵抗」といいます。自転車のタイヤで空気圧が低くなるとペダルが重くなり、空気をしっかりと充填すると軽くなりますが、これが転がり抵抗の差です。転がり抵抗が小さければ、それだけエンジンの力をセーブできるため、燃費がよくなるのです。転がり抵抗レベルが「A」から「AA」になると実燃費で約1%、「B」グレードが「AA」になると約2%実用燃費が改善されると言われています(出典:タイヤ公正取引協議会)。燃費の改善は、長く乗れば乗るほどその効果が実感できるでしょう。この転がり抵抗の小ささを、走り出しの滑らかさで実感できました。
車重が重たく重心が高いミニバンを安定して走らせる踏ん張り力
CHRONICLE RVはタイヤ外側の角部を強化するなど、多人数乗車により車重が重たくなり、さらに重心が高いミニバンの特性に合わせた設計を盛り込んでいます。特に高速道路での車線変更などでのふらつきや、山道を走った時の踏ん張り感でその差を実感できます。タイヤがグッと踏ん張って腰砕けをしないので“ピシッ”と安定しています。これが大きな安心感となって、ロングドライブでの疲労を低減してくれますし、運転の余裕にもつながります。
「初めて乗ったタイヤですが、とても運転しやすく、安心感のあるタイヤだと感じました。ハンドル操作に対してクルマの反応が素直なので余裕を持って運転できますし、乗り心地もいいですね。ミニバンだと家族を乗せて走る機会も多いでしょうし、お母さんが小さいお子さんを乗せて走るようなことも多いでしょう。より安心して 運転できるタイヤだと思います」と、モータージャーナリストの岡本幸一郎氏は言う。
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