VWゴルフは輸入車の大定番!! 日本で長年愛されてきた理由とは?


■日本市場への初輸入は1975年。瞬く間に輸入車のメジャーに成長した

 一方、日本に目を移すと、初代ゴルフが輸入された1975年の、JAIAが主催する外車ショーでの「外国車ガイドブック」を見てみると、状況は欧州と変わらない。

 ゴルフクラスのクルマは、トライアンフ、オースチン、モーリス、フォード、オペル、ルノー、シトロエン、フィアット、アルファロメオなどが出品していたが、いずれもトランクが独立した3ボックスが多く、ライバルは不在といってもよいほど。

 しかも、ゴルフを扱うディーラーは、ヤナセだった。当時、アメリカ車から欧州まで7ブランドを販売していたヤナセの販売力は輸入車業界でトップ。ゴルフはたちまち、輸入車ファンの間で、話題のクルマになった。

■現在はゴルフ以外にもポロやT-CROSSといったニーズの多様化が進んだ

 しかし絶対王者の存在だったゴルフがなぜ、現在は登録台数でBMWミニの後塵を拝しているのか。

 先代ゴルフ(ゴルフVII)がデビューしたのは2013年。もちろん2013年、2014年、2015年はゴルフが登録台数で1位だった。デビュー4年目ともなると、新車効果は薄れてくる。

7代目の登場は2013年。当初は輸入車No.1の地位をキープしたが、ミニ、ベンツ、BMWもこのクラスで存在感を示すようになり、次第に後退。最終年となった2020年度はT-Crossにも抜かれた

 2位のBMWミニは、ミニシリーズに加えてクロスオーバーシリーズなど多彩な車種で販売台数を伸ばしてくる。本来ならVWのセールスもゴルフを売って、1位をキープしたいと、販売に力が入るハズなのだが、7代目ゴルフデビューと同時期あたりから、ポロが順調に登録台数を伸ばしはじめたのだ。

 2014年4位、2015年5位、2016年5位とベスト5の一角にポロが食いこんできた。VWのセールスにすれば、すでにメルセデスやBMWがコンパクトクラスを投入し、競争が激しくなったゴルフだけに集中しなくても、ポロがある。

 さらに昨年は、SUVのT-Crossが4位に躍進してきたのだ。ちなみにポロも7位に入っている。

 これだけVWのクルマが売れていれば、モデル末期のゴルフに力が入らなかったのも当然。しかし、ゴルフが新型になった。

 新型はエンジンを1Lと1.5Lのマイルドハイブリッドにし、巻き返しを図っている。とくに1Lモデルはバランスもとれており、ベストゴルフともいえる出来栄えだ。車両本体価格も291万6000円~と、エントリーグレードは300万円を切る設定になっている。

本国の発表より1年半遅れで日本で発売された新型ゴルフ。全車マイルドハイブリッドとなったが、扱いやすさを重視した1Lモデルが好バランス! 再び輸入車のトップに返り咲くのかに注目だ

 再びゴルフ(メキシコ湾から押し寄せる暖流の意)のように、日本市場に熱い流れがやってくるのだろうか。

【画像ギャラリー】VWゴルフ8代目参上!日本の輸入車の定番的地位はいつ定着したのだろう?

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