■レヴォーグ(2014年6月発売)
アテンザワゴンが100点なら、レヴォーグは110点!!!
ワゴンというカテゴリー自体がSUVに押され気味ななかでも、レヴォーグはしっかり存在感を発揮している。登場からずっと安定して売れているのは、適度なサイズ感をはじめ、デザインや走行性能など高い商品性が受けているからにほかならない。そこは大いに評価してよいと思う。
実質的な前身となるかつての4代目レガシィツーリングワゴンも人気は高かったが、その高性能イメージをうまく受け継ぎつつも、欧州テイストをも感じさせるレヴォーグは、輸入車派をも振り向かせる力を持っているように思う。
そんなわけで、価格帯の近いところで、アテンザワゴン、ジェイド、輸入車ではゴルフヴァリアント、308SWあたりが有力なライバルとなりそう。なかでもアテンザはひとつ上のレガシィのクラスだが、価格帯が近いことから実際にもレヴォーグと比較してどちらかを購入する人は少なくないようだ。
サイズが大きいぶん室内も広く、マツダのフラッグシップらしくインテリアも上質に仕立てられていて、そこはアテンザに軍配だが、対するレヴォーグは、生まれながらにしてスポーティさと高性能イメージを確立しているところが強み。好調な販売は、それだけそこに共感を覚える人が多いからにほかならない。
■レガシィB4(2014年10月発売)
カムリが100点なら、レガシィB4は78点
日本ではセダンが不振でも、大半のメーカーがこのクラスのセダンをラインアップしている。世の中的には中堅クラスだが、スバルとマツダ(アテンザのこと)にとってはフラッグシップだ。
それでいて価格が控えめで、そのわりにはフラッグシップとしてできるだけ高級にしようとしたことは伝わってくるのだが、いかんせんB4はデザインが凡庸なのが惜しい。その点ではカムリやアテンザにだいぶ水をあけられている。
走りの質感も昨年のマイナーチェンジで大幅に改善されたが、ライバルがさらに先をいっているのは否めない。特に全面刷新した最新のカムリはかなりのものだ。フラッグシップが他社の中堅に負けているのはいかがなものか。
■レガシィアウトバック(2014年10月発売)
ゴルフオールトラックが100点なら、レガシィアウトバックは110点!!!
自ら開拓したカテゴリーの末裔だけに、さすがはよくできている。登場当初は走りがイマイチだったが、昨秋のマイナーチェンジで劇的によくなり、一気に評価が上がった。
対抗馬はあまり多くなく、メルセデスやアウディにもあるとはいえ価格が違いすぎるのでスルーするとして、ボルボV60クロスカントリーならフィナーレを飾る「クラシック」が500万円ちょいから買えるのだが、やや粗削りな乗り味やカーナビなどの装備に古さを感じるのは否めず。
また、ゴルフオールトラックは完成度も高く、なかなかの強敵なのだが、同等の価格でこの広さと高級感、高い悪路走破性を併せ持ったアウトバックのほうがトータルバリューの高さでは上回る。
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