日本では見慣れないピックアップも人気! ベスト20の傾向
その他、ベスト20を見ると……
・トヨタハイラックス&タコマのベスト20入りを見て分かるように、世界的にはピックアップトラックも重要な柱である
・日本で見る車名に加え、2018年中に日本でも発売されるRAV4とCR-Vに加え、トヨタハイランダー(かつてのクルーガー、北米向け)もベスト20入りしており、SUVがベスト20に8台もランクイン。SUV人気(特にコンパクトとミドルクラス)は世界的なものだ
・世界的に見ればコンパクトカーは日本でイメージをするほど売れていない
・軽自動車は唯一N-BOXがやっと20位に入るくらいで、N-BOXの健闘と軽自動車が日本独自のものであることの象徴を感じる。
・日本で売れる車に比べれば単価の高い車が多く、各日本メーカーが特にアメリカ市場に力を入れるのも当然
といったことが挙げられる。
このように、世界的に売れている日本車を見ていると、おのずと「日本でも売って欲しい車」というのが浮かんでくる。5台挙げてみたい。
日本未発売! 導入熱望車 5選
■トヨタ カムリ/3.5L、V6車
現行カムリはスポーティなスタイルやTNGAプラットホームの採用により、車自体のキャパシティに余裕があることもあり、北米で販売される3.5L、V6(8速ATとの組み合わせ)が日本で販売されても面白い。
カムリの3.5L、V6の販売が無理なら、その計画は残念ながらないようだが、2018年中に日本でも登場するカムリのレクサス版となるES350に設定するのも良いのではないか。
■日産 セントラ NISMO
セントラ自体は日本のシルフィだけにごく普通の車であるが、アメリカで販売されるセントラには現在の日産車のスポーツモデルのアイコンであるニスモが設定されている。
セントラ ニスモはCVTに加え6速MTとも組み合わされる1.6Lターボ(188hp)を搭載し、定番のニスモチューンが施される。
もし日本に導入してくれるなら、エンジンはジューク ニスモRSのような200馬力オーバーかつ300万円以下という仕様にしていただければ、空白となっている300万円以下のCセグメントのスポーツモデルとして、誉れ高きブルーバード SSSの現代版として案外売れる気がする。
■ホンダ シビック/1Lターボ車
現行シビックはハッチバックの1.5Lターボ+6速MTという、いかにも欧州車のような仕様が人気を集めた。
ならばその路線をさらに延長させた欧州で販売される1L、3気筒ターボの導入を期待したい。
シビックという名前には大きなボディを小さなエンジンで燃費よく十二分走らせるという、欧州車のベーシックモデルのようなキャラクターを支持する人も一定数居そうだし、日本車にはない新しい世界観の提案にもなるのではないだろうか。
また、北米仕様のシビックにはクーペも設定されており、特にスポーツモデルの「Si」は6速MTと組み合わされる1.5Lターボ(205馬力)を搭載しており、かつてのインテグラのようなポジションとして日本導入を期待したい。
■マツダ ロードスター/ソフトトップ、2L車
海外仕様のソフトトップのロードスターには2Lも設定されている。
1.5Lのロードスターの楽しさは定評あるところだが、RFより軽いボディにパワフルな2Lが搭載されたロードスターの違った楽しさ(いずれ海外仕様もパワーアップされたRFの日本仕様と同じエンジンになるだろう)も味わってみたい。
■三菱 パジェロスポーツ
パジェロスポーツは、2017年に全世界で月販約6500台売れたラダーフレームを持つ7人乗りの高級ラージSUV。
8速ATと組み合わされる2.4Lディーゼルターボと3L、V6エンジンを搭載し、スタイルやインテリアの質感も上々だ。
それだけにもうあまりに古くなってしまったパジェロの後継車として日本導入すれば、こちらも決して新しくないランクルプラド相手に、まずまずの戦いに持ち込めるのではないだろうか。
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名前を挙げた車は、ロードスター以外は海外生産車であり、日本に導入すれば僅かでも貿易摩擦の緩和にも一役買うことにもなるだろう。
それだけに手始めに限定販売でもいいので、日本導入を考えていただきたいところだ。
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