■光岡自動車の狙い、特有の魅力とは……
光岡自動車のよさ、改めて思う。稀少な商品であってもアフターフォローがきちんとできる販売体制を敷き、富山の工場で職人がベースモデルの外板をバラバラにして新しい価値をデザインで表現。
そのためにパーツ製作から始まり、ベースモデルにも負けない組み立てやボディの防錆、塗装を施しているという。ここに光岡の魅力が凝縮されているといってもいい。
ちなみにバディはあまりの反響の大きさにより、これまでのひとりで多くの作業を受け持つセル生産から、複数人で作業を分業するバディ専用のライン生産を新たに立ち上げた。が、それでも人の手による製造に変わりはない。納車を気長に待つのもミツオカ流と言いたい。
クルマはやっぱりデザインが重要、好むか否かを分ける要だ。
ミツオカには5~6名のデザイナーがおり、彼らはデザインだけでなく設計もするという。
職人がいてオールマイティなデザイナーがいるなんて今どき珍しいことではないか。そして、そのおかげで生まれるオリジナリティに心惹かれる方の気持ちがわかる。
「決して芸術作品を造っているわけではないんです。独創的なクルマをひとりでも多くの方に乗って使って楽しんでいただきたい」と販売企画課の方。
ミツオカのチャレンジは今後も、続く。
(TEXT/飯田裕子)
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