実はいろんな決まりがあるセルフガソリンスタンドの裏側と注意点

エンジンは停止、静電気除去シートには必ず触れて!!

 このように、安全に配慮されているセルフ式ガソリンスタンドですが、危険な物質を取り扱っていることには変わりなく、ユーザーの行動によっては、思わぬ事故につながりかねません。

 セルフ式に限らず、ガソリンスタンドでは給油レーンに止めたら、速やかにエンジンを停止させましょう。またセルフ式ガソリンスタンドでは、給油前にかならず静電気除去シートに触れ、タバコは必ず喫煙所で行ってください。

揮発性が高く、きわめて引火しやすいガソリン。静電気の火花が原因で、給油口から出てきたガソリンの気体に引火する事故が発生する恐れがある。静電気除去シートには必ず触れるようにしよう(PHOTO:写真AC_gimyzr)
揮発性が高く、きわめて引火しやすいガソリン。静電気の火花が原因で、給油口から出てきたガソリンの気体に引火する事故が発生する恐れがある。静電気除去シートには必ず触れるようにしよう(PHOTO:写真AC_gimyzr)

危険物であることを忘れないで

 実際に発生した、セルフ式スタンドでの事故例をご紹介します。

・セルフ給油取扱所でバイクへ給油中に、給油口からガソリンが漏れ、漏れたガソリンがマフラー付近に付着し、発火した。
・ユーザーが給油を終え、ノズルを給油口から引き抜いた後、ノズルを戻す前にレバーを握ってしまい、ユーザーの顔面と肩にガソリンが流出した。

 総務省のまとめによると、2017年にガソリンスタンドで発生した火災や流出の事故は、火災が26件で流出が52件。その要因はさまざまですが、操作確認や監視が不十分であったなど、人的要因も多いようです。

 一歩間違えれば大惨事になりかねない危険物でありながら、比較的身近なものであるガソリン。私たちが日々安全に給油できているのも、これらスタッフによる監視・指導体制がしっかりしているからこそ。しかし、それに安心しきってしまうのではなく、給油の際は操作を誤ることのないよう、気を引き締めて作業をするようにしましょう。

【画像ギャラリー】実はセルフじゃない!? セルフ式ガソリンスタンドの裏側

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