■下り方向のわずか数キロにも1000円が上乗せされる謎
首都高1000円上乗せに関しては、事前の告知も行き届いていたし、結果的にはそれが原因で一般道が渋滞したわけでもない。
私は、1000円上乗せ区間の手前の出口が大渋滞するのではないかと懸念していたが、それもまったく発生しなかった。
当日、高速道路で都心方面に向かっていたマイカーは、上乗せ区間手前の出口に殺到することなく、そのまま1000円上乗せを覚悟の上で、突入していたのである。1000円上乗せを嫌ったマイカーは、そもそもマイカーでの移動をあきらめたと推測される。
よって、それに対して怒っている人はそれほど多くないだろうが、しかし「冗談じゃない!」と怒らざるを得ない部分もあった。
それは、下り方向に対しても、同じように1000円上乗せが課されたことだ。
中でも、4号線下りの永福から高井戸までの区間(わずか3キロ)は、通常は300円だが、そこもきっちり1000円上乗せされ、1300円にされたのには、怒りを覚えたドライバーが多かった。
4号線下り方面は、中央道が始まる高井戸は下りの入口がなく、調布ICまで一般道を使わないと、1000円上乗せを回避できない。そこまでして永福-高井戸間の下り線を守る理由は何だったのか?
それについて、2020TDM推進プロジェクト運営事務局に問い合わせてみたが、「個別の区間に関する資料は手元にないので、お答えできません。ご意見は事務局に伝えます」という答えしか得られなかった。
いや、理由はいくらでも考えられる。調布IC近くには、サッカー会場となった味の素スタジアムがあるからとか、下り永福入口付近では、夕方ラッシュ時に合流抵抗による下り渋滞が発生するからそれを防ぐためとか。
しかし、高井戸に入口がないのに、なにも永福から高井戸までの3キロ300円を、4倍以上の1300円にしなくてもいいじゃないか! とは言いたくなる。永福から調布ICまで国道20号線を使うと11キロあり、30分近くかかるのだから。
それもまぁ、あと13日間の辛抱だと思えば、大したことではない。そう思ってやり過ごすしかないだろう。
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