高級車なのに気兼ねしない ボルボXC90を300kmドライブして考えた快適と心地よさ

高級車なのに気兼ねしない ボルボXC90を300kmドライブして考えた快適と心地よさ

 ボルボ恒例ともいえる長距離試乗会。今回は金沢駅(石川県)を出発地として、長野駅(長野県)を目指す。相棒は、2020年秋にマイナーチェンジしたXC90のマイルドハイブリッドを搭載した「B6」だ。さてその快適性やいかに?

※本稿は2021年月のものです
文・写真/ベストカー編集部 撮影/西尾タクト
初出:『ベストカー』2021年8月10日号

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■XC90で向かう 金沢→長野 6時間300kmの旅路

 金沢駅から長野駅を目指すのだが、今回は白川郷から飛騨高山を通り松本に抜け北上する約300kmのルートを選択した。Googleマップのルート検索の所要時間は約6時間だ。

 試乗したXC90はボルボが誇るフラッグシップSUVで、「B6」はISGM(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター・モジュール)と48Vリチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを搭載している。ボルボの電動化戦略の一翼を担うパワーユニットだ。

金沢駅から出発
内外装とも控えめで華美を排したデザインを採用するが、フラッグシップ車としての風格はしっかりと持っている

 さて、金沢駅を出発したわけだが、白川郷までの道のりはあえて高速道路を使用せず、峠道を走り抜ける。

 全長4950×全幅1960mmと数値的にはかなり大柄といえるボディサイズなので、日本の道幅だとヒヤヒヤするところもある。

 だが、ハンドルを握ってみると、死角の少ないデザインのおかげか、車両感覚がつかみやすく、よほど狭い道でない限りは大丈夫かもと思わせる安心感もあった。

 時に狭くなる峠道を抜け白川郷を目指すが、300ps/42.8kgmを発生するエンジンは実にパワフル。

 サンルーフとエアサス付きで2170kgもある車体を、斜度のある場所でもストレスなく押し出す。

 カメラマンと機材も乗せており、夫婦と子ども1人が乗っているような状態と考えれば、実用性に不足なし(むしろ余っているくらい)だ。

2L直4ガソリンターボエンジン+電動スーパーチャージャーに、マイルドハイブリッドシステムを組み合わせる
物理的なスイッチ類が極力少ないデザインを採用したXC90のインパネまわり

 性能と違うのだが、道中で気になったのは道行く人の視線だ。

 法定速度をオーバーして悪目立ちしているから見られたわけではなく(力説)、まったりペースで走っていても見られるのだ。

 カメラマンもその視線に気づいたが、XC90のデザインは「おっ!?」と思わせる何かがあるらしい。

飛騨高山で古い町並みが残る一角を行く。古い町並みにも溶け込む“最新”

 飛騨高山を過ぎ、松本に入れば行程も終盤となる。

 松本ICから長野ICまでは高速道路を利用したが、半自動運転のアダプティブクルーズコントロール(ACC)を使っての高速クルージングは実に快適。

 遮音がしっかり施されているので、車室内に入ってくるノイズに会話がさえぎられるなんてこともないのだ。

 終わってみれば、撮影とトイレ休憩を除いてノンストップという弾丸トラベル。

 全行程をひとりで担当したが、腰の痛みなどもなく、ゴール時もまだまだ走れる余裕があったのはボルボ自慢のシートのおかげだろう(家に持って帰りたいくらいだ)。

 ちなみに普段使いで気になる平均燃費は、峠道と高速道路が半々という行程で9.9km/Lという結果だった。

人間工学に基づき設計された、ボルボこだわりのシート。「疲れは安全の敵」という思想から生み出されている
疲れ知らずで長野駅に到着。300kmを走ってもまだまだ余裕あり! 至れり尽くせりのXC90はロングドライブに出かけたくなる一台だった

■ボルボ XC90 主要諸元(B6 AWD インスクリプション)
・全長×全幅×全高:4950×1960×1760mm
・ホイールベース:2985mm
・車両重量:2170kg(2370kg)
・エンジン:直4DOHC+SC+モーター
・総排気量:1968cc
・最高出力:300ps/5400rpm(318ps/6000rpm)
・最大トルク:42.8kgm/2100~4800rpm(40.8kgm/2200~5400rpm)
・モーター出力:13.6ps/4.1kgm(前:46.2ps/16.3kgm 後:88.4ps/24.5kgm)
・WLTCモード燃費:10.5km/L(12.8km/L)
・価格:1004万円(1139万円)
※()内はリチャージ プラグインハイブリッドT8 AWD インスクリプション

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