2021年3月4日、スウェーデンの自動車メーカー、ボルボが新型SUV「C40」を発表した。
また、2030年までに「EV専売メーカー」となることを発表。EV専売メーカーになると発表したのはジャガーに次いで2メーカー目だ。
ボルボの現状、そして電動化戦略の新たな旗印となる「C40」について紹介していこう。
※本稿は2021年3月のものです
文/ベストカー編集部 写真/VOLVO
初出:『ベストカー』 2021年4月26日号
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■ボルボ初のEV専売モデルとなる「C40」
C40はボルボ初のEV専売モデルとなる。XC40と同じコンパクト・モジュラー・アーキテクチャを採用するため、全高はXC40より低いが、全長や全幅、ホイールベースはXC40とほぼ同じとなる。
気になる航続距離は欧州参考値で約420kmと、充分な距離を確保した。
■コロナ禍でも絶好調だったボルボ。なぜ?
実はボルボ、コロナ禍にもかかわらず、2020年下半期の売上高が1兆8859億円(前年比8.2%増)、営業利益が1186億円(前年比4.9%増)、販売台数が39万1751台(前年比7.4%増)となり過去最高を記録した。
2020年通年でも売上高3兆2848億円、営業利益1061億円を計上。売上の増加と合わせて固定費を削減することに成功した。
さらに、2021年の1月と2月の販売台数は前年比29.1%増と好調。中国とアメリカでの販売増が大きく、業績を牽引した。
■業績を牽引したのはプラグインハイブリッド車
ボルボの総販売台数に占めるプラグインハイブリッド(PHEV)+EV車の割合は、2020年は2019年に比べて約3倍に増加。
欧州ではEV+プラグインハイブリッドの販売比率が急増しており、オランダでは72%、ノルウェー87%、スウェーデン49%、ドイツ26%、イギリス23%と高まってきている(2020年12月期)。
そのPHEVのシェアでボルボはプレミアムブランドのトップに浮上した。
EVのシェアも急増していることから、2030年にEV専売メーカーとなることをボルボは決断した。
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