長い下り坂で「速度注意、エンジンブレーキ使用」という注意書きを目にすることがある。エンジンブレーキとは、AT車ならばセカンドレンジ、MT車ならば低速ギアに入れ、アクセルオフにすること。
これによって、フットブレーキを使用することなく減速することが目的なのだが、なかには、「下り坂ではNレンジ(ニュートラル)にする」という人もいる。その理由は「Nレンジで空走状態にすることで燃費が稼げるから」だそうだ。
しかし、下り坂でのNレンジは、燃費に貢献しないばかりか、減速できず危険なので、やっている人は今すぐやめてほしい。なぜNレンジで下り坂を走ると危険なのか、燃費に貢献しない仕組みについても、解説していく。
文:吉川賢一
アイキャッチ写真:AdobeStock_Patcharanan
写真:写真AC、TOYOTA、NISSAN、HONDA、MAZDA、DAIHATSU、VW
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