GT-Rよどこへ行く 15年目を迎え2022年仕様発売の意義と可能性

「GT-R」ブランドを守るため、ここでいったん終了させてはどうか

 猛反発を食らうだろうが、筆者はこのタイミングでGT-Rを終了すべきだと考えている。それは、環境や騒音に対する課題やコロナ禍が理由ではなく、「いい形でブランドを温存するため」だ。

 しばらくは、まもなく登場する「新型フェアレディZ」を日産のイメージリーダーとおき、2000年初頭ごろのように、日産に勢いが戻ったタイミングで、復活を果たす方が良いのではないだろうか。

2021年8月17日 (日本時間18日)、北米日産は、歴史あるスポーツカーの新型「Z」を発表した。日本向けの新型Zは今秋発表予定だ
2021年8月17日 (日本時間18日)、北米日産は、歴史あるスポーツカーの新型「Z」を発表した。日本向けの新型Zは今秋発表予定だ

 トヨタが先頭を走っている水素エンジンかもしれないし、アリアのパワートレインの強化版かもしれないが、現在の経営状態がよくない状態で開発したGT-Rではなく、「技術の日産」が復活した証として、日産が渾身の力で開発した次期型GT-Rをみたい、と思う。

 15年にもわたってR35が活躍してきたことで、R32~R34時代を知らない若いファンたちも、GT-Rのファンとして育っている。そうした新しいファンに応えるうえでも、日産には、未来永劫、GT-Rというスポーツカーが生き残れるストーリーを描いてほしい。

 繰り返しになるがフェアレディZとGT-Rは違う。「GT-R」というブランドを大切にするため、ここでいったん幕を下ろすのも、必要な選択ではないだろうか。

2019年にGT-Rの50周年を記念し、イタルデザインとの共同プロジェクトによって誕生したNissan GT-R50 by Italdesign。世界限定50台でフルオーダーメイド、価格は日本円で1億2400万円
2019年にGT-Rの50周年を記念し、イタルデザインとの共同プロジェクトによって誕生したNissan GT-R50 by Italdesign。世界限定50台でフルオーダーメイド、価格は日本円で1億2400万円

【画像ギャラリー】全部見せます!! 世界最高峰の純ガソリンスポーツカー 日産「GT-R」2022年仕様

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