できないの? やらないの? 日本車にはなぜミドシップが少ないのか

■ミッドシップにロマンを感じなければ、フロントエンジン車が圧倒的に良い

東京モーターショー1999に登場したスズキのコンセプトカー「MR-WAGON」。その名の通り、エンジンを後部フロア下に搭載したミッドシップレイアウトだったが、市販型ではFFベースとなった
東京モーターショー1999に登場したスズキのコンセプトカー「MR-WAGON」。その名の通り、エンジンを後部フロア下に搭載したミッドシップレイアウトだったが、市販型ではFFベースとなった

 ミッドシップレイアウトは、フロントセクションを低くすることができるため、カッコいいデザインを得られるのも魅力だ。そのため、スーパーカーにとっては、現在もミッドシップ化はマスト要件だろう。

 ただし、スポーツカーや乗用車となると、ミッドシップにすることのデメリットの方が、圧倒的に大きい。

 ルノー「トゥインゴ」のように実現している例もあるが、乗用車にとっては、そこまでミッドシップすることにメリットが多いわけでもないことを考えれば、フロントエンジンの前輪駆動、もしくは4輪駆動、これが鉄板のパッケージングだろう。

 ただし今後、エンジン駆動が100%モーター駆動へと切り替わっていくと、今度はインホイールモーターなるものが登場してくる。そうなると、どういったパッケージングが最良となるのか。いまは100年に一度の自動車変革期だといわれている。今後10~20年ほどで、クルマの形は、一気に変わるかもしれない。

【画像ギャラリー】ホンダの歴史は国産ミッドシップの歴史!? ラインナップを彩ったホンダミッドシップたち

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