おしゃれでアクティブなイメージの「ノートAUTECH」 「ノートAUTECHクロスオーバー」
ノートAUTECHとノートAUTECHクロスオーバーは、インテリアは共通だ。
クロスオーバーは、ノートAUTECHをベースに、車高を25mmほどハイリフトし、大径タイヤと専用16インチホイール、樹脂フェンダーモール、ルーフモールド、そして前後にクロスオーバー専用エンブレムを装備、という内容で、それ以外に違いはない。
クロスオーバーはフェンダーモールを装備しながらも全幅1700mmに収められ、どちらも5ナンバーだ。
車高アップは、タイヤ外径分がプラス10mm、あとはサスペンションで姿勢を上げており、高めのアイポイントからの気持ち良い見下ろし運転感覚がクロスオーバーの特徴だ。
共通となるインテリアの特徴は、AUTECHならではの上質感だ。
AUTECH専用シートカバーのステッチや、ドアの内張り、センターコンソール、インパネ、専用本革ステアリング等には青い刺繍が入り、インパネにはブルーの木目調「紫檀(シタン)」柄の塗装をするなど、コーディネートセンスが抜群。
オーラが落ち着いた大人の雰囲気の上質感だとすると、AUTECHは、お洒落でアクティブな、若々しい上質感、といったところだ。
ノートAUTECH、ノートAUTECHクロスオーバーとも、走りに関わる足回りは、ベースのノートと(クロスオーバーの車高アップに関する違い以外は)同じ。AUTECHのシャシー担当者に聞くと、ベースのノートのポテンシャルが高く、AUTECHで手を入れる隙がなかったそう。
クロスオーバーは、たった25mmではあるがアイポイントが上がっている分、浮遊しているような感覚がある。
道路のつなぎ目やちょっとした段差を低速(50km/h程度)で越えるようなシーンでは、ノートAUTECHよりも、タイヤのバタつきを若干感じるが、高速走行(100km/h程度)となれば気にならなくなる。
コーナーやワインディング、スラローム走行などでも、大きな姿勢変化をさせなければ、ノートAUTECHとの性能差はまず分からない。
ノートAUTECHと、ノートAUTECHクロスオーバーの価格差は、3万3400円。見た目の印象は多少異なるが、それほど大きな違いのないこの2台は、どちらを選ぶかかなり悩ましいところだ。
ノート派生車モデル 3台からどれを買う?
ノートオーラには、車幅の拡大や遮音ガラスなどの静粛性向上など、メーカー純正でしかできない改良が施されている。
ベースであるノートも、フルモデルチェンジによって十分に質感が上がったと思っていたが、それとは比べものにならないほど、クオリティ高く仕上がっており、輸入車コンパクトの質感を追い抜く勢いだ。個人的には、Cセグメントの王者、ゴルフ8のインテリアの質感すら、抜いているように思う。
いっぽうのノートAUTECH、ノートAUTECHクロスオーバーの2台は、前述したように、若々しいお洒落な上質感。ファクトリーカスタム車ならではのまとまり感を楽しみつつ、オシャレかつアクティブに乗って欲しい、というのがAUTECHの狙いだ。
視界が高いことで運転のしやすさは、AUTECHクロスオーバーのほうが有利だが、あとは、リフトされたSUVスタイルが好きか否か、という好みの問題となってくる。
ベース車が同じで、価格差もそれほどない、この3台。ひとことでいうなら「プレミアムコンパクト」を求めるなら、「ノートオーラ」、ベースのノートとは、ちょっと違ったおしゃれな雰囲気を求めるなら「ノートAUTECH」、SUVスタイルが欲しいなら、「ノートAUTECHクロスオーバー」、といったところだろう。
ノートオーラNISMOも含めると4車種にもなるノートファミリー。今後、さらに「家族」が増えるのか、日産のコンパクトカーの進化が非常に楽しみだ。
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