■日本におけるクルマの平均生涯は13.87年
令和3年3月末の乗用車(軽自動車を除く)の平均使用年数※は13.87年となり、前年に比べ0.36年長期化し、6年連続の増加で過去最高となった(出典:一般財団法人 自動車検査登録情報協会)。
このデータは、国内で新規(新車)登録されてから抹消登録するまでの平均年数を算出している。ただし、減少台数には一時抹消も含まれるため、自動車が完全にスクラップされるまでの期間とは若干異なる。
一概にはいえないが、新規登録されてから平均で約14年間、日本の路上を走っているという指標になるだろう。
これを長いと感じるか、短いと思うかは人それぞれだと思う。これはあくまでも仮説だが、オーナーが毎年納税しているであろう自動車税が、初年度登録から13年を超えると15%増税されることが関係している可能性も否定できない。
参考までに「自動車税種別割月割税率表(自家用)」を表にまとめてみた。
・令和元年10月1日以後初回新規登録
・令和元年9月30日以前初回新規登録
・新規登録から13年以上経過(15%課税)
排気量によって異なるが、新規登録から13年以上経過しただけで毎年5千円〜1万円前後の出費が増えることになるのだ。
■アメリカで輝きを取り戻した日本車7選
最近、日本の路上で見かける機会が減った日本車のなかには、生まれ故郷を離れ、海外へと旅立っていった個体も少なくない。
もちろん、現在においても日本国内で大切に保管しているオーナーも少なくないはずだ。そこで日本で不発でも米国で大ブレイクして高騰しているJDMを中心に紹介していきたい。
■トヨタアリスト
・販売時期:1991年10月
・エンジン:直列6気筒DOHC、直列6気筒DOHCツインターボ、V型8気筒DOHC
・排気量:2997cc、3968cc
・最高出力/最大トルク:230ps/29kgm、280ps/44kgm、260ps/36kgm
・発売時の価格帯:344万円〜533万円
・アメリカでの参考価格:19,995ドル(約227万8,373円)
■日産プレジデント
・販売時期:1990年10月
・エンジン:V型8気筒DOHC
・排気量:4494cc
・最高出力/最大トルク:270ps/40.2kgm
・発売時の価格帯:597万円〜925万円
・アメリカでの参考価格:10,991ドル(約125万2,393円)
■ホンダプレリュード
・販売時期:1991年9月
・エンジン:直列4気筒DOHC
・排気量:2156cc
・最高出力/最大トルク:200ps/22.3kgm
・発売時の価格帯:188.6万円〜258.8万円
・アメリカでの参考価格:9,999ドル(約113万9,357円)
■三菱デリカスペースギア
・販売時期:1994年5月
・エンジン:直列4気筒SOHC、直列4気筒SOHCディーゼルターボ、V型6気筒SOHC
・排気量:2350cc、2476cc、2835cc、2972cc
・最高出力/最大トルク:145ps/21kgm、105ps/24.5kgm、125ps/30kgm、185ps/27kgm
・発売時の価格帯:266.7万円〜367.5万円
・アメリカでの参考価格:9,805ドル(約111万8,016円)
■マツダボンゴフレンディ
・販売時期:1995年6月
・エンジン:直列4気筒SOHC、直列4気筒SOHCディーゼルターボ
・排気量:1998cc、2499cc
・最高出力/最大トルク:105ps/16.2kgm、125ps/30kgm
・発売時の価格帯:180.4万円〜357.1万円
・アメリカでの参考価格:9,636ドル(約109万8,746円)
■スバルレガシィセダン
・販売時期:1993年10月
・エンジン:水平方向4気筒SOHC、水平方向4気筒DOHC、水平方向4気筒DOHCターボ
・排気量:1820cc、1994cc、2457cc
・最高出力/最大トルク:115ps/15.7kgm、125ps/17.5kgm、150ps/18.5kgm、250ps/31.5kgm、160ps/21.5kgm
・発売時の価格帯:150.5万円〜279.8万円
・アメリカでの参考価格:12,688ドル(約144万5,761円)
■スズキアルトワークス
・販売時期:1988年9月
・エンジン:直列3気筒SOHCターボ
・排気量:657cc
・最高出力/最大トルク:61ps/9.2kgm
・発売時の価格帯:99.1万円〜111.7万円
・アメリカでの参考価格:9,750ドル(約111万985円)
※アルトワークスは日本で不人気ではありませんでしたがアメリカでは現在人気沸騰中とのことで掲載しました
ここに挙げた各モデルの価格はレートを含めてあくまでも参考値だ(2021年10月31日現在のレートで計算)。「ピンキリ」という点においては日本市場と変わりない。
さすがに日本市場で売られている価格帯よりも割高に感じるのは、輸送費用やその他もろもろの諸経費を乗せると致し方ないだろう。少なくとも、クルマとして改めてその価値が見いだされ、大切にされる可能性もある。
もちろん、ここに挙げきれなかった日本車も数多く存在する。
「そういえば最近見かけなくなったな。程度のよい個体が選べるうちに手に入れておこうか・・・」と思案する頃には、周囲も同じことを考えているか、すでに行動に移している可能性が高い。
こうして国内外で需要過多による争奪戦がはじまり、結果として相場が上昇していくことが考えられる。
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