義務だけど罰則はなし? 厳しい車検があっても法定12カ月点検は必要なのか

■ディーラーのメンテナンスパックを有効に利用しよう

ディーラーで用意しているメンテナンスパックへ加入するのもおすすめだ。整備や部品交換の都度支払うよりも安上がりになることがほとんどだ(iKap@Adobe Stock)
ディーラーで用意しているメンテナンスパックへ加入するのもおすすめだ。整備や部品交換の都度支払うよりも安上がりになることがほとんどだ(iKap@Adobe Stock)

 定期的な点検整備を受けるのであれば、ディーラーが用意しているメンテナンスパックへ加入することをおすすめする。

 同じ整備・消耗部品交換を行って、都度支払いをするよりも、トータル費用は数千円~数万円安くなることがほとんどだ。ただし、前払い制となるので、加入時にまとまったお金が必要となる点には注意したい。

 メンテナンスパックに加入すると、クルマの維持管理をディーラーに任せておける安心感がある。担当者が付き、点検の時期にはハガキや電話・メールなどで連絡が入る。オイル・オイルフィルター・ワイパーゴムといった短期間で消耗する部品がしっかりと交換され、分解整備によって異常の早期発見ができるのだ。

 筆者のおすすめは、「車検付きメンテナンスパック」である。車検時の24か月定期点検と交換部品、その先2年間の点検と消耗部品の交換を含めた形で、割安の料金設定がされている。ユーザーが最もメリットを享受しやすい商品だ。

 ディーラーの顧客囲い込み戦略であるメンテパックは、加入しやすさを前面に押し出すため、破格の安さでユーザーに提供されている。こうした制度を有効に利用してもらいたい。

 受けなくても罰則のない12か月法定点検だが、積極的に整備を行うことで、安心感に加えて経済的なメリットも大きく出てくる。是非、クルマに乗ったら丸ステッカーに目を向けて、点検推奨時期が過ぎていたら、すぐに12か月点検を受ける準備をしていただきたい。

【画像ギャラリー】点検費用をケチると逆に損!? おトクなあの手この手を使って法定点検を積極的に利用する!!(7枚)画像ギャラリー

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