■絶版モデルの軽の走りもまだまだ充分イケてるぜ!
そして当然ながら「絶版モデル」のなかにも、イケてる走りを存分に楽しめる軽自動車は多数存在している。
候補はさまざまあるが、筆者の個人的な好みでいえばダイハツの悲運の名作「ソニカ」は、今でも「軽自動車界のアルピナである!」と思っている。
素晴らしいエンジンと強く優しい足回り、そして優秀な空力性能は、筆者が当時乗っていたアルピナB3Sというドイツ車と「ほぼ同じぐらいステキ!」と確信したのだ。
ソニカは、CVTとエンジンの結合剛性を高めることでエンジンノイズを源流から低減させ、車内に侵入する走行音を軽減させるため、ドア下部のゴムシールは二重化されていた。それもあって、高速域でもアルピナ並みの(?)静粛性を発揮したのだ。
また、「まるでスーパーカー消しゴムみたい(笑)」と色モノ扱いされがちなマツダ AZ-1も、いまだ熱心な愛好家が多い(実は)ちゃんと走れる素晴らしい一台だ。
ダイハツのミラターボや三菱のミニカダンガンZZなどが持つ、現在の軽のように洗練されてはいない爆竹のような(?)楽しさも、好きな人にとってはたまらないものがあるはずだ。
そして忘れてはならないのが、スバルが軽自動車の自社開発を行っていた時代の「スーチャー軍団(スーパーチャージャー軍団)だろうか。ヴィヴィオとプレオおよびR1などに搭載されたEN07型エンジンは、軽自動車用なのに4気筒で、なおかつ唯一のスーパーチャージャー付き。
その高過給型の見事な出力特性と、贅沢な四輪ストラットの独立懸架の足回りと併せ、状態のよい中古車があれば即買いのうえ、いつまでも持っておきたい気持ちになる名作である。
【結論!】さまざまな制約あるからこそ軽自動車はオモシロイのだ!
軽自動車の『逆襲』といえる側面をさまざま述べてきたが、結局、軽を楽しめるか否かは「物事は制約があったほうが面白い」と思えるかどうかにかかっているのかもしれない。
軽自動車規格という制約のなかでの各社のさまざまな創意工夫を「面白い!」「愛おしい!」と思える人は、軽自動車を買っても、充分以上に楽しめるはずだ!
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