■マツダ・SKYACTIV-X
●搭載車種:CX-30/マツダ3
ガソリンエンジンでディーゼルのように燃焼させる。ディーゼルエンジンは火花点火は行わず圧縮着火を行う。ガソリンも同じように燃焼させることで超希薄燃焼が可能となり、有害物質や燃費を抑えられる。その理想を追求し完成したのがSKYACTIV-X。マツダ以外どのメーカーもモノにできていない技術だ。
筆者は国内外やテストコース、数々の条件でこのエンジンをドライブしたが、特性を生かせるのは6速MTだった。
SKYACTIV-Xは複雑ゆえに補器類も多く、エンジンルームはギッシリ。重量も嵩む。しかし燃費はよいのだ。
従ってこのエンジンを搭載してメリットが大きいのは背が高く空力的に燃費の悪いSUVのCX-30だろう。
■ホンダ・S07
●搭載車種:N-BOX/S660
N-BOXとS660に搭載されるターボエンジンS07は、型式こそ同じだがそのあとにAとBが付く。N-BOXに搭載されるのはS07BでS660はS07Aだ。実はBのほうが新しく、両者でボアストロークも異なる別物なのだ。
S07Aは、もともと先代N-BOXに搭載されたエンジン。新型になる際に高効率を求めロングストローク化したのがS07Bなのだ。両エンジンともに64ps/10.6kgmとスペックは両者変わらない。
先日サーキットでS660モデューロXをドライブした。そこで感じたのはNシリーズには粘りあるS07Bが合っているけれども、ピックアップや回転域のキレはショートストロークのS07Aだね。筆者はS07Aを推します!
■BMW・B48
●搭載車種:GRスープラSZ/BMW Z4/MINI
B48はBMWの新世代モジュラーエンジン。これは1気筒0.5Lで、3気筒なら1.5L、6気筒なら3Lで、このB48は4気筒なので2Lとなる。ボアストローク、さらにボアピッチまで共通なのでシリンダーブロックも供用が可能だ。
さてこのB48エンジンはターボモデル。MINIではJCWモデルに横置きで搭載される。FFなので駆動と操舵を前輪が受け持つので、パワーを使い切るには少々持て余し気味になる。
これに対し、もともとZ4もスープラも直6まで搭載可能なプラットフォーム。そこに直4縦置きなので重心が中央に移動し、前後荷重配分的にフォローの方向になる。
また、Z4やスープラはこのB48にシリンダーを2個足した直6を想定したシャシーだ。B48ならシャシーグリップレベルに充分な余裕があるわけで、しっかりとパワーを使い切ることができるはず。
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