歴史的遺産と呼ぶべき遺構がなくなろうとしている。第二次大戦前の1936年(昭和11年)。日本でまだ自動車が高嶺の花だった時代に、都心から程近い神奈川県川崎市に常設サーキット「多摩川スピードウェイ」が存在したことはご存知だろうか。
当時、ただでさえ珍しい自動車が集い、大勢の観客が詰め寄せた聖地である。世界的に貴重なこの遺構だが、それがなくなる日が刻一刻と近づいている。
※本稿は2021年8月のものです
文/ベストカー編集部 写真/多摩川スピードウェイの会 多摩川スピードウェイの会 航空写真出典/国土地理院
初出:『ベストカー』2021年9月26日号
コメント
コメントの使い方