機能を持つようになった「第4世代」
「ゼロクラウン」と打ち出し、ユーザーの若返りを狙った2代目クラウンで、エンブレムは再び変化する。単純なラインで平面的だった王冠が、立体的に見えるようなデザインとなり、尖った頂点やシルバーの縁取りによって、若々しさを感じられるエンブレムに。
続く13代目は、12代目の派手さが無くなり、シルバーのカラーでシンプルかつ背高の形状となっている。立体的だった王冠が再び平面的になっているのは、このころから、エンブレムが、レーダークルーズコントロールやプリクラッシュセーフティといったセンサーの役割を持つようになっているためだ。
14代目では、王冠にブルーの背景色が使われているが、これは「ハイブリッド」のイメージを持たせるため、「シナジーブルー」を採用したものだった。
モダンで厳つい雰囲気となった現行では「最上級グレード」の証としても
そして、現行型の15代目では、左右の山の頂点を尖らせ、モダンで厳つい雰囲気を出すようになった。若々しさと迫力、そして、高貴さを感じられるエンブレムとして、優れたデザインへと進化を遂げている。
2021年に中国で発売が開始された、クラウンブランドのSUV「クラウンクルーガー」と、ミニバン「クラウンヴェルファイア」にも、この第5世代のエンブレムが「最上級グレードの証」として採用されている。
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クラウンといえば、次期型では「セダン」からの脱却が噂されているモデルだ。クラウンが「クラウン」という名のモデルであるかぎり、王冠エンブレムが無くなることはないだろうが、もしクラウンがセダンではなくなったとき、エンブレムがどう進化していくのかは、非常に興味深い。
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