長年「ワーゲンバス」として親しまれてきた名車が、ついにフル電動ミニバン「フォルクスワーゲン ID. Buzz」として日本上陸。クラシカルなデザインを継承しつつ、最先端のBEV技術を搭載した注目のモデル。そのデザイン、性能、室内空間、安全装備まで徹底解説します。
文:ベストカーWeb編集部/写真:VW
“Type 2″のDNAを継承したデザインと先進EV技術の融合
1950年代から量産を開始し、世界中で親しまれた「フォルクスワーゲン・タイプ2」、通称「ワーゲンバス」のアイコニックなデザインを受け継ぎつつ、フル電動ミニバンとして生まれ変わったのが「ID. Buzz」です。
最新モデルでは、ショートオーバーハングとスライディング・ウィンドウ、そしてツートンカラーの色分けのラインにもなっているLEDヘッドライトの間にV字型のフロントパネルを備えた特徴的なフロントフェイスが再現され、まさに“現代によみがえったレジェンド”という言葉がふさわしい一台です。
そのデザインはレトロとモダンの融合。LEDマトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT”や、視認性と愛らしさを兼ね備えたライトシグネチャーも注目ポイント。まさに“未来のクラシック”と呼ぶにふさわしいモデルとなっています。
EV性能と利便性を両立! 航続距離は最大554km、急速充電にも対応
「ID. Buzz」は2種類のボディタイプ(NWB=ノーマルホイールベースとLWB=ロングホイールベース)を展開。バッテリーはそれぞれ84kWh/91kWhを搭載し、WLTCモードで最大554km(LWB)という実用的な航続距離を実現しています。
また、最大150kWのDC急速充電に対応し、外出先での充電ストレスを軽減。プレミアムチャージングアライアンス(PCA)に加入すれば、全国のフォルクスワーゲン正規ディーラー網での充電が1年間無料になる特典も。利便性においても抜かりはありません。
快適なシートアレンジと広大な荷室空間はファミリーユースに最適
ウォークスルーも可能な2-2-2の3列6人乗り(NWB)、または7人乗り(LWB)仕様で、広々とした室内は、まるでリビングのような快適性を提供。最大荷室容量は最大2469Lにも達し、レジャーや買い物、ファミリーユースにも申し分なし。
さらにパワースライドドアや電動テールゲートにはイージーオープン機能を搭載するなど、乗降時のストレスを減らすユーティリティ装備も充実しています。
ボディサイズは、ノーマルホイールベースが全長4715×全幅1985×全高1925mmでホイールベースは2990mm、ロングホイールベースが全長4965×全幅1985×全高1925mmでホイールベースは3240mm。
走行性能も本格派! 286ps/560Nmの強力なパワートレーン
「ID. Buzz」の電動モーターは最高出力210kW(286ps)、最大トルク560Nm(57.1kgm)を発揮。アクセルを踏めばリニアに加速し、重心の低いフロア構造が安定感を高めます。Cd値(空気抵抗係数)も0.285(欧州仕様)と空力性能にも優れ、高速道路や長距離ドライブでも頼れる存在です。
価格とグレード構成:選べる2モデル展開
Pro 888万9000円
Pro Long Wheelbase 997万9000円
いずれも装備の充実度から見れば納得の価格設定。Pro Long Wheelbaseには、パノラマガラスルーフやプレミアムサウンド“ハーマンカードン”などラグジュアリー装備も設定しています。
















コメント
コメントの使い方