■bZシリーズのなかで異色の「小さいSUV」は……?
最後に、「バッテリーEVに関する説明会」で豊田章男社長のプレゼンテーションの真後ろにあった赤いコンパクトカー、bZ Small Crossover。サイズ感から行って次期パッソクラスではないかと言われる。実際スモールクラスはダイハツと共同で開発される。
このあたりについてトヨタ関係者は、以下のように語る。
「このbZ Small Crossoverは、以前、アイゴのデザインコンセプトとして制作されたものではないか」
確かにほかのbZシリーズに比べデザイン的に共通性がない。とはいえこのモデルが今後、小さいSUVのひとつのデザイン指標になる可能性はあるという。
また、このコンパクトクラスのEV化はすぐにでもできるが、(今回発表された5台の「bZシリーズ」のなかでは)市販は最後のほうになるのではないか、とも語った。
理由は価格。現在ヤリスやパッソ、アクアも含め、100万円台でエコノミーなHV車が買えるなか、補助金があるとはいえ200万台後半から300万円台のコンパクトカーを売るのは相当難しい。
2021年11月、ダイハツは軽自動車クラスのEVを2025年までに100万円台で売ることを明らかにしたが、そのあとに同じシステムを使ってリッターカークラス、bZ Small Crossoverなどが完成することになりそう。
この3台についてトヨタ関係者もどんな計画を練っているのかは不透明としているが、いずれ登場してくる車種なのは間違いないとしている。
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