2022年に入ってから早くも1か月が経過し、クルマが最も売れる年度末(3月期)が目前に迫ってきた。メーカーによっては人気車種の納期が延び、そのため3月までに納車できないクルマが増えている。
原因は半導体不足や部品供給不足など様々ある。またランクル300のようにメーカーの想定以上の人気を集めたケースもある。特に納車まで4年程度という数字は、大きな衝撃とともに報道された。
そこで各メーカーの人気車の納期をまとめたのでご覧いただきたい。
文/藤田竜太
写真/ベストカー編集部
■ランクル300の納期が話題に
一時期5年先といわれたランクル300の納期が、4年程度に短縮されたことが話題になったが、新型コロナウイルスの感染拡大と世界的な半導体不足、さらにはワイヤーハーネスなどを含めた部品供給不足などの影響を受け、各社とも新車の納期が延びている。
とくにジャスト・イン・タイムを適用しているトヨタの場合、その影響が非常に大きく、つい先日、部品供給不足により稼働を停止していた国内11工場19ラインの稼働停止を1月31日まで延長することを発表した。
このように、まだまだ納期延期の流れは止まりそうもないので、1月末の時点での、各社の人気車種の納期をチェックしてみた。
なお受注状況や車種のグレードにより納期は変動するので、ここで紹介するのはあくまで目安。詳細は最寄りのディーラーで確認して欲しい。
■各メーカーの納期をチェック
●トヨタ
トヨタは発売車種が多いこともあり、6カ月以上かかるといわれている車種は、カムリ、カローラ クロス、コペン GR SPORT、ハイラックス、ハリアー、ピクシスエポック、プリウスPHV、ヤリス、ヤリスクロス、ランドクルーザープラド、GR86、GRヤリス、RAV4(ハイブリッド)となっている(※詳細は写真参照)。
その他、GRスープラは仕様にもよるが、1月中のオーダーで3~6月に納車。アルファードは4月中旬。そしてランクル300は、4年後の伊 ミラノ・コルティナ2026 冬季オリンピックの頃の納期になる!
●日産
日産車では、納期が6カ月以上となるような車種があるとは聞いていない。長いクルマでノートの4WDの4~5カ月(2WDなら3~4カ月)。キックスも3~4カ月で、あとはセレナが2~3カ月といったところ。
軽自動車だとルークスが3~4カ月、デイズが2~3カ月。
●ホンダ
ホンダで一番遅れが目立つのはヴェゼル。ガソリン車で4カ月程度、e:HEVは6カ月以上。一部タイプ・カラーでは1年以上かかる場合があり、PLaYは部品供給の遅れにより、注文受付を一時停止している状況だ。フィットもガソリン車・e:HEVともに4カ月程度で、一部タイプ・カラーでは半年以上かかる場合がある。
軽自動車ではN-VANが5カ月、N-WGNが4カ月、N-ONEが3カ月、N-BOXが2カ月といったところ。
●マツダ
マツダは今のところ大きな滞りはないとのこと。CX-8、CX-30、マツダ3などでも、2カ月が目安。やや長めのCX-5でも2~3カ月でNDロードスターでも約3カ月で納車できると聞いている。
●スバル
スバルもマツダと同じく、わりと順調なデリバリーが続いている。BRZでも1~3カ月といわれているので、兄弟車のGR86よりBRZの方が納車は早いようだ。
その他、レヴォーグが2~3カ月、インプレッサが1~2カ月、フォレスターが同じく1~2カ月が目安だ。
●スズキ
スズキで納期が気になるクルマといえばやっぱりジムニー! 2018年の7月に登場した現行車の人気は相変わらずで、いまオーダーしてもまだ納期は1年ほどかかる見込み。
ジムニーシエラでも11カ月は見ておく必要がある。スイフトやソリオだとそこまでではなく、3~4カ月待ち。軽自動車のアルト、ハスラー、ワゴンR、スペーシアなら、1カ月ほどで納車される。
●ダイハツ
ダイハツもとくに納期が長いという話は聞かない。
トールの2~3カ月を筆頭に、タントが2カ月、ロッキーは1~2カ月で、ムーヴとミラも1~2カ月。タフトは1カ月半ほどだ。
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