電動化を生き残れ!! 世界のスポーツカー サバイバルへの道【ヨーロッパ編】

■王者は無敵のポルシェ911 ロードスターが大健闘!

第3位のマツダ MX-5。欧州で販売されているロードスターは1.5Lと2Lの二本立て。価格は約400万円からになっており、日本より高い
第3位のマツダ MX-5。欧州で販売されているロードスターは1.5Lと2Lの二本立て。価格は約400万円からになっており、日本より高い

清水「ヨーロッパのスポーツカー市場規模は、アメリカの3分の1くらいだけど、911の強さに圧倒されるね!」

渡辺「1000万円オーバーなのに、ブッチギリですから。ざっくり、欧州で売れてるスポーツカーの、2割強が911なんですね」

清水「本来、台数を追う役目はボクスター/ケイマンにあったはずなのに、その3倍くらい売れている。値段はカンケーないんだね!」

渡辺「あきれるほど強いです」

清水「そんななか、ここでも我らがロードスターが頑張ってる!」

渡辺「現行型は、ろくにパワーアップしてないのに、小さく軽くしたことで、売れ続けてるんですから」

清水「現行ロードスターって、発表以来、グローバル販売台数が尻上がり傾向にあるんだよ。スポーツカーは速さだけじゃない! っていうロードスターの価値観が、欧米でも完全に認められてるね!」

渡辺「そんなスポーツカーって、もう世界中にロードスターだけでしょう。歴史もありますし、名車中の名車って言えるんじゃないですか」

清水「デザインも最高に美しい! 日本にロードスターがあってヨカッタ〜!」

渡辺「極上のお茶漬けみたいなクルマですね」

清水「でも、そのほかの国産スポーツはサッパリだ。NSXの販売台数には泣ける〜!」

渡辺「CO2規制もありますし、新型Zも欧州では売らないかもしれませんね」

清水「無理して売らなくていいよ! あれは日本とアメリカのものだから! ただ、新型GR86/BRZはそこそこ行くかな?」

渡辺「タイプ的には欧州向きですからね」

■清水草一の欧州大振り解説

フェラーリF8がスポーツカー全体の第8位。スーパーカー部門では2位以下を大きく引き離し独走状態
フェラーリF8がスポーツカー全体の第8位。スーパーカー部門では2位以下を大きく引き離し独走状態

 アメリカでは大衆スポーツカーが強いけれど、ヨーロッパでは、スポーツカーは富裕層が乗るもの。

 1位はポルシェの911で、8位にフェラーリF8が入っている。はるかに安くて走りも楽しいと評価の高いアルピーヌが、その半分強しか売れていないのを見ると、ブランド力が勝負なのだと痛感させられまする。

 欧州はブランドの本場だけのことはありますね。これじゃ日本勢が苦戦するのも当然か。GR86/BRZがどこまで食い込めるか? おおいに期待したい!!

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