アクアはなぜ人気? 新成人による人気車ランキングや中古車でも支持される理由とは

アクアはなぜ人気? 新成人による人気車ランキングや中古車でも支持される理由とは

 ソニー損保の「2022年新成人のカーライフ意識調査」の「現在欲しい車種」アンケートにおいて、男性2位、女性1位、総合人気ランキング1位となったトヨタ アクア。

 認定中古車サイトでもプリウスやヴォクシーを抑えダントツの1位。なぜアクアは新成人から人気を集めているのか。その理由に迫る!

※本稿は2022年2月のものに適宜変更を加えています
文/渡辺陽一郎 
写真/TOYOTA、SUZUKI、NISSAN、BMW、VOLKSWAGEN

【画像ギャラリー】BMWや日産ノートを抑えて2022年新成人「購入したいクルマ」堂々1位! トヨタ「アクア」の魅力をギャラリーであらためてチェック!(24枚)画像ギャラリー

■ソニー損保の「現在欲しい車種」調査で男女総合1位を獲得したトヨタ アクア

 ソニー損保は「2022年新成人のカーライフ意識調査」において、クルマの所有に肯定的な674名に現在欲しい車種を尋ねた。

 その結果は、1位:トヨタ アクア(15%)、2位:BMW(1シリーズや3シリーズなど 12%)、3位:レクサス(RXやNXなど 11%)、4位:フォルクスワーゲン(ゴルフやポロなど 9.9%)であった。

 男女別に見ると、男性は1位がBMW、2位はアクアの順番だが、女性は1位がアクアで、2位はスズキ アルトラパン、3位は日産 ノートと続く。

 男性と女性では、選んでいるクルマが異なるが、アクアは両方で1位と2位を獲得した。

 それにしても、総合人気ランキングでアクアが1位になったのは注目される。

 ほかの上位車種は、BMW、レクサス、フォルクスワーゲンといったブランド全体で挙げられているが、アクアは1つの車種で欲しいクルマの1位に選ばれたからだ。

男女別では1位にランクインしたBMWだが、2位のアクアは車種単体でランクインを果たしている。画像はBMW 1シリーズ
男女別では1位にランクインしたBMWだが、2位のアクアは車種単体でランクインを果たしている。画像はBMW 1シリーズ

■トヨタの公式認定中古車検索サイトでもダントツの1番人気

 またトヨタの公式認定中古車検索サイトの人気ランキングでダントツの1位となっている。

 認定中古車の取り扱い台数ではアクアは3580台、2位のプリウスは2826台、3位のヴォクシーは1035台だから圧倒的に多い。

 先代アクアの人気がここまで高い理由を中古車販売店に尋ねると、以下のように返答された。

「アクアはコンパクトなハイブリッド専用車なので、法人を含めて環境意識の高いお客様に人気があります。燃費が優れ、なおかつ価格が安いことも人気の理由です。

 特に最近は新型アクアが登場したので、先代(初代)アクアの下取り車が数多く入荷しています。在庫も増えて、従来以上に選びやすくなりました。中古車価格も求めやすくなり、アクアは若いお客様の間でも人気を高めています」

 トヨタ認定中古車検索サイトで初代アクアをみると、2012年~2014年式のアクアの中古車は、30万円台でざらにある。

 走行距離は10万kmオーバーのクルマが多いが、流通台数が多いので程度の良し悪しを比べることができ、またボディカラーも選べるのも人気の理由かもしれない。

トヨタ アクア。認定中古車サイトではプリウス、ヴォクシーを抑え取り扱い台数1位。走行距離10万キロオーバーであれば30万円台から買えてしまう
トヨタ アクア。認定中古車サイトではプリウス、ヴォクシーを抑え取り扱い台数1位。走行距離10万キロオーバーであれば30万円台から買えてしまう

 ちなみにアクアは発売以来、「世界トップクラスの低燃費」を謳い文句にしており、初代アクアはJC08モード燃費で35.4km/L、2013年11月に行われた一部改良後には全グレードが37.0km/L。

 2021年7月に発売された2代目となる現行アクアのWLTCモード33.6~35.8km/Lとヤリスの36.0km/Lにわずかにおよばないものの、トップクラスには変わりない。こうした燃費のよさも人気の要因だろう。

 今の新成人は、学校で地球温暖化の課題などを学んだ。そのために中高年齢層に比べると、仕事を離れたプライベートな日常生活においても、環境意識が全般的に高い。

 スポーツカーの最高速度や最高出力に対する関心は大幅に低いが、電気自動車、ハイブリッド、燃料電池車のメカニズムや環境性能に対しては、好感度もきわめて高い。

 そうなるとハイブリッド専用車のアクアは、外観を見ただけで環境性能の優れたクルマだと即座に分かるから魅力的だ。

 販売店のコメントにもあった通り、法人を含めて、環境意識を表現したいユーザーに好まれる。

次ページは : ■SUV人気の変化の象徴としてのアクア

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