■SUV人気の変化の象徴としてのアクア
かつてのスポーツカーや悪路向けのSUVは、クルマ好きの多かった当時の若年層の間で、自分のアクティブな生き方を表現するクルマとして人気を得ていた。それが今はハイブリッド専用車のアクアに変わっている。
しかもアクアは、全長が約4mとコンパクトで小回りも利く。混雑した街中や駐車場でも運転しやすい。ハイブリッド車としては価格も割安だから、初心者ドライバーが多く、購入予算を抑えたい新成人からも好まれている。
また先に挙げたソニー損保の「2022年・新成人のカーライフ意識調査」によると、「現在普通自動車運転免許を持っている」と返答した新成人の内、約70%がAT車限定免許であった。
ATを含めて運転のしやすさを重視する新成人にも、コンパクトなハイブリッド車のアクアは適している。
「2022年・新成人のカーライフ意識調査」では「クルマを購入するつもりがない人」に向けて「自分のクルマを持ちたいと思わない理由」も尋ねた。その内の33.5%は「燃料代や修理費など、維持費がかかるから」と返答した。
ハイブリッド車のアクアは燃料代が安く、コンパクトカーとあって修理費用も抑えられるイメージがある。つまりアクアは、若年層がクルマに対して抱く不安感も払拭させて、好調に売られている。
なお先代アクアは、新車として売られていた時から、若年層の間で人気を得ていた。2012年頃にトヨタの販売店に尋ねたところ「今のクルマでは珍しく、アクアを購入されるお客様の3分の1くらいは、30歳以下で占められている。アクアは奥様の間でも高い人気を得ているが、若いお客様も多い」と述べていた。
どちらかというとオジサン受けしそうなプリウスに比べ、スタイリッシュなデザインとPOPなボディカラーで若々しい、そのあたりも若年層が飛びつく理由なのかもしれない。
このようにコンパクトなハイブリッド専用車のアクアは、世界観やイメージまで含めて環境指向が強く、購入後の維持費も安く抑えられる。
任意保険の型式別料率クラスも低めで、任意保険料も比較的安価に加入できる。
価格もハイブリッド専用車としては安く、ボディがコンパクトだから初心者ドライバーでも運転しやすい。アクアは若年層に適した数多くの特徴を備えるわけだ。
そのために先代アクアは、2011年12月に発売された時から、若いユーザーの間で人気を高めた。この販売動向が中古車になった今でも続き、2021年に登場した現行型にも継承されている。
トヨタの販売店では、現行アクアの売れ方についても「若年層から高齢の方まで、アクアは幅広いお客様の間で好調に売られている。今は若いお客様に人気の車種が少ないため、アクアは将来的にも大切な商品だ。
特に新型アクアは、安全装備を大幅に充実させた。高齢のお客様と併せて、若い初心者ドライバーにとっても、安全装備の充実は大きな魅力になっている」という。
現行型のアクアも、維持費の安いハイブリッドシステム、コンパクトで運転しやすいボディサイズ、運転に不慣れなドライバーも安心できる先進安全装備など、新成人にとってメリットの多い機能を数多く採用した。
その結果、新成人の欲しいクルマに選ばれた。今後も人気車であり続けるだろう。
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