2022年トヨタ最初の新型車として登場したノア/ヴォクシー。2022年1月中旬時点で3万台の受注を超え、好調なスタートを切っている。
一方で、ユーザーが気になるのが新車の納期だろう。すでに半年待ちとも言われるノア/ヴォクシーの納期は実際のところどうなのか。販売店への取材から、長期化する新車納期が、ノア/ヴォクシーの勢いに与える影響を考える。
文/佐々木 亘
写真/トヨタ
■メーカー公表よりも若干早まる? ノア・ヴォクシーの全体納期
2月4日現在、トヨタが公表する工場出荷目途時期は以下のとおり。
ノア(ガソリン):3カ月
ノア(ハイブリッド):4カ月
ヴォクシー(ガソリン)4カ月
ヴォクシー(ハイブリッド)5カ月
実際にユーザーの手元に届く時期は、この納期にプラス1カ月をみればいい。
メーカーが想定したノア・ヴォクシーの月間販売目標台数は、両車合算で1万3500台だ。ノアが全体の60%、ヴォクシーが40%を占めるはずだった。しかし現状、両車の売れ行きはメーカー想定の逆を行っており、ノアが4割、ヴォクシーが6割を占める。想定よりも注文量が多いヴォクシーの納期が、長期化している。
さらにガソリンとハイブリッドでは、ハイブリッドの納期が長い。人気もあるが、生産開始時期が初めから遅れていた。ガソリンは2022年1月6日から生産がスタートしたのだが、ハイブリッドは遅れること20日以上、1月27日に生産ラインが稼働したばかりだ。
ただ、販売店で納期を聞いてみると、ホームページ掲載の出荷目途よりも早く納車時期を案内しているお店もあった。特にノアのガソリンはGW前に納車できる可能性があるようで、納車を急ぐユーザーにとっては狙い目となるだろう。
■売れ筋グレードはS-Z! しかし他グレードとの納期差はほとんどなし
各グレードで最も人気が高いのは、ノア/ヴォクシーともにハイブリッドのS-Z、次いでガソリンのS-Zとなる。ガソリンのS-G、ハイブリッドのS-Gと続き、上位はエアロタイプが独占する。
先述のとおり、ガソリン・ハイブリッドの納期差はあるが、グレードごとの納期差はまだ少ない。ただし、徐々に差が生まれてきており、例えばヴォクシーのS-Zを選ぶよりも、ノアのGを選んだほうが早く納車される傾向が出てきている。
トヨタ販売店の展示車・試乗車をみると、ガソリンのノアGやS-Gを用意しているお店が多く、最も売れ筋のヴォクシーハイブリッドS-Zは、あまりお目にかかれない。理由を聞いてみると、ノアのガソリン標準顔が最も入手しやすく、販促用のクルマとして使いやすいらしい。「ヴォクシーも発注してはいるが、まだ入ってくる見通しは立たない。基本は顔の違いなので、写真で説明し納得してもらっている」と話してくれた。
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コメントの使い方ノアsz2022年7月11日注文いまだ、なんの連絡無し