■ノア/ヴォクシーの納期を遅らせるのは、メーカーオプション
グレード・パワートレーンの差よりも、大きく納期を遅らせる選択肢がひとつあるようだ。コード「37J」のメーカーオプションがこれにあたる。
内容は、アドバンストドライブ(渋滞支援)・緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)+フロントクロストラフィックアラート+レーンチェンジアシスト・ブラインドスポットモニター+安心降車アシスト・パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)のセットオプションだ。
トヨタ初搭載であり、新型ノア/ヴォクシーの目玉装備でもあるトヨタチームメイト(アドバンストドライブ(渋滞支援)だが、販売開始とほぼ同時に不具合の指摘があった。
初期段階で注文した車両は対策が間に合わず、一部機能を制限した状態で納車になるという。
現在はカタログにも「2022年2月上旬までに生産された車両をお買い求めいただいたお客様については、2022年4月以降に利用可能となったアップデートをしていただかないと本機能をご使用いただけません。また、ご利用可能となる時期は変更になる場合がございます」と書いてある。
修正プログラムは春までには準備がされそうだが、遅れた納期を取り戻すことはできないだろう。
このメーカーオプション「37J」を装着した場合、通常納期から2カ月程度後ろ倒しになるようだ。目玉機能だからこそ装着したいと思うのだが、ユーザーにとっては難しい判断となる。13万4200円という金額と、時間がかかるこの装備、本当に必要なのかはよく考えたいところだ。
ノア/ヴォクシーの代わりの選択肢は、今のところ考えられない。先行予約を始めたステップワゴンも、見通しは不明瞭なだけに、ノア/ヴォクシーの勢いはしばらく変わらないだろう。
納期が長くなっても、売れ行きのよさは続くはずだ。夏から秋にかけて、こうした状況は続くだろう。次第にノアの配車枠が余りそうなので、ノア標準顔のガソリンモデルは、一般的な2~3カ月程度の納期に収まってくると思う。
しかし今後、昨年のようなコロナによる部品不足、半導体不足がまた起こらないとは限らない。工場が止まれば納期も延びる。新車購入に十分な時間が必要な状況は、まだしばらく続きそうだ。
【画像ギャラリー】2022年1月時点で3万台の受注を超えた新型ノアと新型ヴォクシーを画像でチェック(12枚)画像ギャラリー
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コメントの使い方ノアsz2022年7月11日注文いまだ、なんの連絡無し