新車・中古車ダントツ人気NO.1のN-BOXを中古で買うメリットはあるのか?

■中古車価格帯は初代が約18万~約174万円、現行が約58.5万~約259.8万円

 それでは、N-BOXの中古車事情を見てみよう。

 現在、N-BOXの中古車は約1万5730台流通していて、2011年~2017年8月販売された旧型が約6180台。2017年9月から販売された現行モデルが約9150台となっている。

 旧型N-BOXの中古車の平均価格は約87万円。価格帯は約18万~約174万円。

 一方の現行型の中古車の平均価格は約152.6万円。価格帯は約58.5万~約259.8万円とかなりクロスオーバーしている。しかし、先ほども書いたように現行と旧型ではプラットフォームだけでなくエンジンも一新されている上、先進安全装備の「Honda SENSING」が標準装備されており、旧型を購入するメリットは価格面だけだ。

 しかも、これから中古車を手に入れて長く乗ろうと思うのであれば、選択肢は現行モデルの中古車一択だ。ボディカラーや走行距離など妥協できる部分は目をつぶっても現行型を選ぶのが賢い選択だ。

■現行型N-BOXの中古車の約3割が登録済み未使用中古車

 N-BOXの中古車全体の平均価格と流通台数の推移を見てみると、3カ月前の2021年12月の時点では流通台数は約1万4000台、平均価格は約120万円だった。

 しかし、現在では約1万5730台まで増加し、平均価格も約131万円まで値上がりしている。これは昨今の半導体不足による新車遅延で中古車人気の高まりが原因! と言いたいところだが、それよりもこの値上がりの理由は2021~2022年式という高年式で、走行距離の極端に少ない登録済み未使用中古車が大量に中古車市場に流入したことの影響が大きい。

 2021年~2022年式、走行距離500km以下という条件で現行型N-BOXの中古車を検索してみると、約2710台がヒットする。実に現行型N-BOXの中古車の約3割が登録済み未使用中古車となっているのだ。

 グレードやボディカラー、装備など自分の好みに合ったクルマがあれば、新車で納車が長期に及ぶのであれば、即納車可能なこういった登録済み未使用車を狙うのもありだ。

■初期型、2型、3型、4型に分けて中古車相場を見る

2017年8月の登場から2019年10月の一部改良までを初期型。中古車価格帯は約58.5万~約229.8万円
2017年8月の登場から2019年10月の一部改良までを初期型。中古車価格帯は約58.5万~約229.8万円
2019年10月の一部改良モデル。ここからが2型とすると2020年12月のマイナー前のモデルが2型に該当する。2型の中古車価格帯は約85.5万~約259.8万円
2019年10月の一部改良モデル。ここからが2型とすると2020年12月のマイナー前のモデルが2型に該当する。2型の中古車価格帯は約85.5万~約259.8万円

 さらに、現行型N-BOXの中古車を細分化してみる。2017年8月~2019年10月の一部改良までを初期型。2019年10月~2020年12月のマイナーチェンジまでを2型、2020年12月から2021年12月の一部改良までを3型。そして2021年12月の一部改良以降を4型と区分する。

 そうすると、初期型の流通台数は約4470台、2型は約1076台、3型は約2620台、そして4型は約990台となっている。中古車の価格帯は初期型が約58.5万~約229.8万円、2型は約85.5万~約259.8万円、3型は約93.8万~約256.9万円、4型は約120万~約250万円となっている。

2020年12月のマイナーチェンジモデル。ここから2021年12月の一部改良までの1年間が3型となる。3型の中古車価格帯は約93.8万~約256.9万円
2020年12月のマイナーチェンジモデル。ここから2021年12月の一部改良までの1年間が3型となる。3型の中古車価格帯は約93.8万~約256.9万円
電動パーキングブレーキが装備された2021年12月の一部改良モデルを4型とする。流通台数は約990台、中古車価格帯は約120万~約250万円
電動パーキングブレーキが装備された2021年12月の一部改良モデルを4型とする。流通台数は約990台、中古車価格帯は約120万~約250万円
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