■けっこう使える専用アプリ
では、肝心のドラレコの能力としてはどうなのだろうか。これに関しては現状でも充分以上と言っていいだろう。
理由としては前述した基本スペックの高さもあるが、実際録画した映像を見ると、左右両端の画像の歪みが全体的に少ないことがわかる。
これに関しては感覚的な個人差もあるが、microSDカードに録画されたデータを専用のビューアーソフトで確認するとその傾向がよくわかる。ビューアーソフトは残念ながらWindowsのみでマッキントッシュには対応していない。
ただ、この商品だけではなく、ほかのコムテック製のドラレコとの互換性を生かすためにもしっかりとソフト自体をアップデートしている点は好感が持てた(取材時は2022年2月にアップデートされたばかりのVer2.0.2だった)。
このアプリはフロントカメラの映像をメインに、Gセンサーや記録データの情報だけでなく、画面上でリアカメラと地図情報も同時に確認することができる。実はこういったアプリを使うと運転のクセなどもわかるので、サーキット走行を行うユーザーの間では結構人気が高いそうだ(本来の使い方とは大きく異なるが……)。
■基本の基本を抑えているからこそのロングセラー
また、フロントカメラ側の背面には2.8インチの液晶モニターが搭載されているが、画質や時間、各種設定状態が一覧できるほかにも、前後の映像を同時に視ることができる、いわゆる「2画面表示」にも対応している(録画時のみ)。
また、遭わないほうがいいに決まっている「あおり運転」などに対してもボタンを押すだけでマニュアル録画も可能。ただ、少しボタンが押しづらいのが気になった。
ドラレコ自体は日々性能&機能とも進化していることは間違いない。ただし、ユーザーによってはWi-Fi機能などは使わない、というケースもあるだろうし、さらに言えば、前述したカー用品店などでも「売れ筋は2カメラで2万5000円前後、このほかに取り付け費がかかることをつい忘れてしまいますが、トータルで4万円を超えると二の足を踏むお客様もいる」とのこと。
その点も含め、冒頭に述べたように実勢価格が下がってきていながら、ドラレコに求められる基本機能をしっかり抑えたからこそ、入れ替わりの多いドラレコ市場でもロングセラーとして認知されているのである。
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