販売好調のドラレコ(ドライブレコーダー)だが、昨今のトレンドである「2カメラ方式」以前にフロントのみを購入したユーザーも意外と多い。
では2カメラにするためにはユニットを全部取り替えなければいけないのか?
そこでオススメしたいのが「後付け可能」な「リア専用ドラレコ」だ。そのメリットと装着のポイントなどを解説する。
文/高山正寛、写真/パイオニア、ケンウッド
【画像ギャラリー】メーカーが違っても使える独立型「リア専用ドラレコ」を画像でチェック(20枚)画像ギャラリー■まさか、こんなに売れるとは
前後2カメラによるドラレコが現在のトレンドであることに関して今更説明は不要だろう。ここ数年の「あおり運転」問題や後方からの追突事故の際の記録用として各メーカーは2カメラ方式をメインとして販売展開を行っている。
もちろん1カメラがダメ、と言っているわけではないが、やはり2カメラの実用性、さらに市場全体として買いやすくなってきたことも手伝ってドラレコの主流は2カメラや360°の記録が可能なもの、そして最近では3カメラ方式などの「複数型カメラ搭載ドラレコ」が売れている。
■しかし自分のドラレコは1カメラなのだが……
こういう人、結構いるのである。実は筆者も使っているのは1カメラ方式である。
言い訳じみているが、実はカー用品店で2カメラを購入しようとした際、
【1】当時は価格が(かなり)高かった。
【2】それならば1カメラで“より高性能”な商品を買った方がいいかも、という気持ち。
そして、
【3】同業者をディスるつもりはないが「リアカメラなんてダミーで十分」という意見に気持ちが揺らいでしまったからだ。
誤解の無いように言っておくと【3】の意見に関しては、あくまでも「あおり運転に対する抑止効果」という点であって、それ自体は一つの考えであり否定するものではない。
しかし実際、色々なドラレコをテストしたりしていると、やはり2カメラのありがたさは日々増していく。とはいえ、現在使用しているドラレコの性能も捨てがたい。そして何よりも「全て、総取っ替えで2カメラドラレコを購入する予算は無い!」というトホホな状態がトドメを刺しているのである。
■解決策あり!それが“リア専用”ドラレコだ!
今回オススメする“リア専用”ドラレコは基本の考えとして「スタンドアロン型」。つまり、完全に独立しているので以下のメリットがある。
・フロント側と独立して動かすのでメーカーが異なっても使える。
・配線の接続がリア側への電源供給のみで完結するので工賃が全体的に安く上がる。
・ほとんどのモデルが本体に無線LANを搭載しているので記録した映像をスマホなどで確認することができる。
一方デメリットとしては下記の部分だ。
・圧倒的に種類が少ない。
・単体としてみた場合の価格はやや高め。
・連動型ではないのでナビの画面などで映像を確認することはできない。
また現在流通している1カメラ方式のドラレコでも増設することで2カメラ式にシステムアップできる商品もあるが、こちらも種類は少ないので今回は外すことにした。
リア専用カメラを“増設”することで利便性や安全面での向上が期待できることは言うまでもないが、もしまだ「そもそもドラレコを持っていない」「元々取り付けているドラレコ自体が古くなってきた」そして「最初から2カメラ以上のドラレコを購入する経済力のある人」は最新の複数型カメラを搭載するドラレコを購入したほうがいい(これ本音)。
今回紹介する“リア専用”ドラレコだが、比較するスペックとしては下記を基本抽出してある。また実勢価格に工賃は含んでいない。
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