クラウンらしさを残しつつ、新しさを取り入れられるか!?
ただ、だからといってクラウンクロスオーバー(仮)が成功するかどうかは不透明。クラウンクロスオーバー(仮)が「クラウン」でなければヒットするであろうが、クラウンを冠する限り、クラウンの呪縛はつきまとう。今回紹介したようなクーペSUVのスタイルになるのであれば、「クラウン」というネーミングからは離れたほうがいいと筆者は考える。
長い歴史を持つセダンのなかでも、長い歴史を持つクラウンは、既存の購入者の平均年齢は60代にもなるという。もちろんクラウンのオーナーの中には、40代の若い世代もいるようだが、大半の方は、「オールドスタイルのセダンこそがクラウンに相応しい」と考えている方が多くいることは、トヨタ系販売店の担当者と話をしていると伝わってくる。新型クラウンが出るとなれば、実車を見ずともフルオプ車を購入してくれる顧客もまだいるそうだ。
既存のクーペSUVたちは、どれもド派手なスタイリングであり、全幅2000mmを超えるSUVを乗りこなす度胸のある若手が好むクルマだ(30代~50代の若くして資産を築いた富裕層など)。そのため、旧来のクラウンの姿を知るオーナーが選ぶことはまず考えにくい。
あくまで「クラウン」として登場するならば、あれほどド派手にならない範囲で、クラウンらしさを残しつつ、それでも新しさを取り入れる、絶妙なポイントをついたモデルとなるかがクラウンクロスオーバー(仮)の行く末を左右するポイントとなる。日本の名車「クラウン」の選択を目にできるまで、あともう少し。登場を楽しみにしている。
【画像ギャラリー】走行性能も使い勝手も抜群!! 日本で買えるクーペSUVたち(35枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方