【番外コラム】 ホンダのデザインは今どうなのか?
今のホンダ車のデザインについて、ホンダOBで初代ストリームLPL(開発責任者)や2代目ストリームRAD(レプリゼンタティブ・オブ・オートモティブ・ディベロップメント)を歴任した藤原裕氏に率直な評価を聞いた。
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全体的に相変わらずよくないというのが個人的な印象で、100点満点で55点。グローバルにしても国内専売にしても、いわゆる“全体のなかで埋没しないデザイン”というのが求められているが、フィットにしてもシビックタイプRにしてもガンダムチックというか、ユーザーに媚びたような雰囲気が強い。
個々の新車発のデザイン追求だけではなく、ホンダブランドの将来、先進性を感じさせるデザインテイストを統一的に打ち出していく必要がある。とはいえ、なんでも同じテイストではなく、クルマのコンセプトやシャシーに応じていろいろあってしかるべきで、難しいところだけどね。
例えば、メルセデスベンツやBMW、アウディといったドイツ御三家はブランドアイデンティティを主張したデザインで統一されている。が、ホンダもすでにひとつのブランドなのだから、ホンダならではのデザイン、そして存在感を訴えるデザインも考えていかなければならない。
そうなった時に現行レジェンドを例に挙げると、ホンダブランドのリーダーカーのデザインとはいえない。クラウンやレクサスLSとは違った個性、もっとホンダの未来への先進性をストレートに表現したデザインを身に纏うべき。まあ、その領域は昔からホンダは苦手だけどね。
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