■固定式移動オービス近辺で、煽り運転が増加する?
ところで、オービス設置が増えると速度違反の他にも注意すべきことが出てくる。前述の大須賀氏も「実際に私も何度か目にしましたが、オービス手前で慌てて急減速するクルマや、他県ナンバーの車をあおってオービスに嵌めようとするクルマもいます」と警告しており、追突事故の誘発やあおり運転を含む新たな問題発生が懸念される。
特に注意すべきは予告看板や半固定式移動オービスの土台の場所で、スピードを落とす車が増えることによる、「あおり運転」の増加だ。
「追い越し車線を走っている際、オービスの手前で速度を落としたら、後のクルマが煽って来た!」
このようなケースに遭遇したら、とにかくすぐに左に避けることが大事だ。そもそも2車線以上ある道路の場合、高速道路でも一般道路でも「キープレフト」が大原則なので、追い越し車線をふさぐような形でゆっくり走ることは絶対にやめるべき。
追越車線(右側車線)は本来、「追越のために使う車線」であるから、追越が終わったら、速やかに左側の走行車線に移るのが大原則だ。走行車線に移れる状況であるのに追越車線を延々と走り続けるのは「車両通行帯違反」として取締りの対象にもなる。
このルールを知らない人はいまだ多いが、「煽られ運転」のほとんどは追い越し車線で発生している。煽られる側にも原因があることは知っておくべきだろう。
今回紹介した3県×3か所は間もなくそれぞれ、3か所のいずれかにオービスが入って取締りの運用が開始される。速度違反はもちろんだが、後から速いクルマが接近してきたら速やかに道を譲り、あおり運転を誘発するような運転は避けて、安全運転の基本「キープレフト」を心がけてほしい。そうすれば、あおり運転の被害者になる可能性もぐっと低くなるはずだ。
【画像ギャラリー】これが新型オービス!! 設置場所は速度が出やすい場所なのでぜひとも安全運転を!!!(12枚)画像ギャラリー
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