■ベテランから若手まで? メカニックが名車と言い続けるクラウン(11代目17系)
タクシーなどに使われることが多いクラウンコンフォートはもちろんだが、個人ユースの歴代クラウンにも、整備性の良いクルマが多いと聞く。
その中でも、若手からベテランまでが、整備性が良いと口を揃えて挙げるクルマは17系クラウンだ。
1JZ型のエンジン、シンプルな足回り、内装もしっかりとした作りなのだがパネル類の取り外しも簡単。
昔のクルマだからといえばそれまでだが、次期型のゼロクラウン(18系)からは、各所のつくりが大きく変わり、整備性が悪くなったというメカニックが多い。17系までなら、どんなに古くても直す気持ちが湧いてくるという。
1999年~2007年まで製造されたクルマで、初期モデル登場から20年を超えているが、現役で動く17クラウンは多い。もちろん各所にガタはくるが、しっかりと直して乗っているオーナーが多いのだ。
直しても乗りたいというユーザーの意思と、これなら直せるというメカニックの気持ちが合わさって、今も17系クラウンが元気に動く姿を見ていると、クルマの整備性が高いというポイントは、クルマを長く使う上で重要なことだと分かってくる。
トヨタを代表するクラウンというクルマは、ユーザーからはもちろん、自分を診てくれる人からも愛されるクルマなのかもしれない。
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トヨタ車の整備性の高さは、作り手だけの工夫では生まれていない。新しいモデルを出しては、整備の現場から声をあげてもらい、整備のしやすさにこだわりながらモデルチェンジを繰り返しているのだ。
性能やデザインと同じように、トヨタは整備性にこだわったクルマ作りを続ける。それは、作り手と現場が一体となって、良いクルマを増やしたいという思いを持ち続けている証なのだろう。
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