■いざというときに役立つ会社同士のネットワーク
さて、応援車を手配するといっても、たとえば東京―大阪間を走っている場合など、よほど大きい運送会社でない限り、すぐに近い場所から応援車を手配するということはできないだろう。
そんなとき役に立つのが、運送会社間のネットワークだと思うので提案したい。運送会社は圧倒的に中小企業が多いわけだが、そんな中でも効率的に荷物(帰り荷等)をやり取りするための運送会社どうしのネットワークがある。
たとえば、JL日本ローカルネットワークシステム協同組合連合会などがそれだ。関東、中部、近畿、あるいはそれ以外の地方といった枠を超えて、何度か取引をしているうちに信頼関係ができて来る。
そこで、緊急時にも協力しあうという約束をあらかじめしておけばよいと思うのだ。運送会社の経営者や配車係はたいてい24時間携帯電話で対応可能なもの。
運悪く、トラックやドライバーがあいていないということもあるかもしれないが、数社と協力関係を結んでおけば、自社のトラックを今から出していては到底間にあわないという場合でも、だいぶ心強いはずだ。
トラブルがあった際は、まず荷主に現状を正直に報告し、物流企業として協力して打開策を探って行くことが必要だ。数千回か数万回に一度起こる故障かも知れないが、それすらも克服して定時にモノを届けなければならない、そんな時代に来ているのかも知れない。
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